2016年5月31日火曜日

どこまで「安全」な食品を買う?




                 結論からいうと肥料そのものと遺伝子操作の間には距離があって普通に
    購入しても差し支え無さそうだ。まあ、ぐずぐずしてる間に新しい芝が
    生え始めてめでたしめでたしなんだけど。


                 でもものついでの様に飛び込んできたGM情報の方は見逃せないものがある。


                  例えば昨日の記事に書いたように食品表示のギモンは大きい。綾ちゃんは
    一家の家計と安全を担う責任者として(平たくいうと子供に安全なものを
    食べさせたいがお財布の紐も締めねばならないので)安くて安全で子供が
    喜ぶ美味しいごはんを作ってあげたい。



     ママ友や患者さんたちの中には絶対にビオショップでしか野菜や食品を
    買わないという人がいる。


                    ドイツはBio食品がずいぶん市民権を得ている国でエコ商品やビオ(有機農業)
    ブランドが安価に揃っている。綾ちゃんがドイツで暮らし始めた20年以上前
    からReformhaus(レフォルムハウス=おそらく世界初の有機農業&エコショップ)
    はドイツ中にあったしミュンヘン大学の学食の定食(3種類あった、今も
    そうなんだろうか?)のうちの一つはベジタリアンメニューで当時興味本位で
    食券を買ってみたらこれが意外に美味しくて感心したりした。


     スーパーマーケットブランドの有機栽培シリーズは一般の食品と比べても
    もっとも安価な商品の2〜3割増し程度のお値段なのでその庶民性に
    感心してしまう。



     それでも「絶対に」安全な製品しか購入しないとするとやはりお財布が痛む。
    



     もう一つの問題は「安全」の定義で一体どこまでを安全だとするのかという
    境界線が意外に難しいということがある。



         

wikipediaより。
19世紀からあるんですね。



2016年5月29日日曜日

「遺伝子操作食品含有」的な 食品表示に滅多に巡り合わない




     日本ではGMという表記の方が市民権を得ている感があるけれど
    それが要するにどういうものなのか、どこが議論の対象になっていて
    現状はいったいどうなっているのかよくわかっていない人が多いんじゃ
    ないだろうか?


     ドイツの学校ではデイスカッションのテーマになったりと盛んに取り
    上げられてはいるようだけれど、遺伝子操作食品についてやはりそこまで
    皆が皆、詳しいわけではない。
    漠然とした不安を感じていてとりあえず自衛のために食品表示に気を配ったり
    自然食品のお店で有機栽培の野菜を購入したりという行動が精一杯という
    方がほとんどだ。賛否両論あるのだろうけれど(綾ちゃんは賛成意見など
    これまで誰からも聞いたことないけれど)ネットをググればいくらでも
    懸念の根拠は出てくるから(例えばここ)用心するに越したことはない。



     綾ちゃん自身は日本のTPP法案をめぐる議論が活発になりだした頃、
    関連事項としてよく遺伝子組み換えの記事を読んだ。
    EUでは日本と比べて規制が厳しくスーパーマーケットなどの販売店のみならず
    レストランなどでも表示義務がある、、、らしいが正直かなり訝しんでいる。


            

ちょっと見にくいけれど食品表示の一例。遺伝子操作を行った大豆製品である
(Soja-Eiweiß genetisch verändert)旨、明記されている、、、が???

上の写真はバイエルン州政府環境庁のHP中の食品表示例だけれど
いろんな意味で興味深い。


この製品はどうも大豆代用肉(Soja-Schnitzel=目の詰まった高野豆腐のような感じ。
食感がカレー用肉に似ている)のようだ。この食品を主に食す消費者は
ヴィーガン(Vegan=完全菜食。最近はこの単語、日本でもよく目にしますね)の
方。ヴィーガンといえば食品汚染に一番敏感なグループの人々です。
このようなターゲット相手の商品として遺伝子操作された作物を
使うのだろうか?絶対売れないでしょう!、、、つまり綾ちゃんのギモンは、
この表示は果たして本物なのだろうか?ということなのだ。
お役所の方、誤解なら許してね。


綾ちゃんがこのような疑問を抱くのにはれっきとした理由がある。


綾ちゃんは現実に日常のお買い物で上記のような「遺伝子操作食品含有」的な
食品表示に滅多に巡り合わないからだ。





ちなみに綾ちゃん、乳製品は極力Landliebe(ラントリーベ)を
購入している。GMを使わない、ホモジナイズしない、加熱殺菌
しない自然派志向を全面に出している(のにbio製品ほどお高くない)潔さが好き。
もちろんお味もグット。ただし瓶詰めでなければ風味の違いは実感しにくいと思う。





2016年5月28日土曜日

グリホサートって知ってますか?




    芝生の話題に戻ります、、、。
 
                  病院で患者さんと化学肥料は安全なのかどうなのかとさんざん話した
    (知識不足で結論のようなものは出ない)日の帰り道、駅のスクリーンに
    気になる映像と共に未知なる単語が踊っていた。



                   Glyphosat(ドイツ語読みでグリフォザート。あとから訊いたら息子たちは
    知っていた。社会科の授業で習って発表や議論をしたって。さすがドイツ!)
    とかいうものが主にドイツの強硬な反対によってEU進出のチャンスが
    先送りになったという内容だった。大スクリーンにはトラクターが畑を
    耕している映像。
    これってもしかして遺伝子組み換え関連なのかな?



     綾ちゃんの推測は正しかったようで家に帰ってから例のごとくwiki先生の
    ご教示をお願いしたところ、日本語ではラウンドアップという名称で
    通っている遺伝子組み換え作物用の除草剤のようだ。



     ただし綾ちゃんの理解は正確ではなかった。というかむしろ正反対の
    誤解をしていた!スクリーンの記事は10秒くらいしか映らないからね。
    あれれと思って読んでても間に合わないことが多い。あとで日本語の
    記事がないかと思って探し当てたのがこれです。


     結論から言うとEUにモンサント社の遺伝子組み換え作物用の除草剤は
    とっくに入っていてその使用期限が再認可される見通し。ドイツは
    これにむしろ賛成の立場であるという内容のようですね。





近所のスーパーで見つけたドイツ版蚊取り線香。
農業においては害虫とりってこんな風にほのぼのとはしていないようだ。






2016年5月27日金曜日

聖体祭のミサと行列〜マリエン広場



お庭と芝生の話題はちょっと後回しにして
今日はキリスト聖体祭ということでマリエン広場のミサと行列を
見物に行ってきました。


すごい人。マリーエン広場朝の9時です。

意外とご存じない方が多いんですけどキリスト教のミサって
普通誰でも参加できます。毎週日曜日に10時くらいから
どこの教会でもやってます。ヨーロッパの雰囲気に浸るには最適の場所。
ミュンヘン中心部の観光地を兼ねたような大きな教会のミサだと合唱隊も
素晴らしいレベルなのでコンサートに行く気分も味わえちゃいます。


巨大な木製の十字架

綾ちゃんは久々にミサというものに参加してきました。もうミサというより
お祭りだな、こりゃ。聖体祭はクリスマスから始まる一連のキリスト教の
行事(断食祭、イースターなど)の最後を飾る大イベント。


延々1時間半のミサの後11時から行列(Prozession)が始まります。


ここがメインの方々。香炉の煙がすごかった。


それぞれの教会や宗派?ごとなのかな?正装の方々の後を
一般の信者の方も参列します。



マリア信仰の教会なのかな?


これってコックさんに見えますよね。プラカートにはそんな風には
書かれていなかった。これがここの正装か?



こっちは職人さんの作る宗派?のように書かれていました。
同業者だと仕事を通じて神様を想う瞬間が似ているということなのかな?
なんとなく納得。



今日はミュンヘン中心部だけでなくともあちこちでこの行事が行われた
はずですがここまで規模の大きいものは綾ちゃんも初めての体験でした。



2016年5月26日木曜日

芝生の肥料って安全?




                芝生の芝の種を部分撒き用に買ったら緑色に染色されてて何だか気色
   悪かった。土の色を少しでも良く見せようという配慮?かもしれないけど、
   そういう意味なら全然成功しているとは言えない。




      これが実物。ちょっと虫っぽく見えて気持ち悪いけど芝生の種。
             もちろん着色による緑色です。


                   肥料は(写真だけ撮って)買わなかった。こういうのって普段考えたこと
    なかったけど、一応安全かどうか調べてみてからにしよう。






                     確か入居直後に芝生の種を蒔いた時には肥料も一緒にばらまいた。
    すごく「臭かった」からこういう臭さって「天然」系だろうなって思ったんだ。
    でも「他の雑草の成長を抑えて」芝だけを成長させる云々という文句が
    引っかかる。肥料と除草剤とかがミックスになってる製品とかもあるかも
    しれないし。でも裏の表記だけ読んでもさっぱりわからん。






        シュテイックシュトッフ(Stickstoff)というのは窒素のこと。
       窒素って肥料の主成分じゃなかったっけ?じゃ、大丈夫なのかな?


     病院で再び患者さん相手にこの話題を振ってみたら食いつく食いつく。
    ドイツの人々にとってかなり高い関心事だということがわかった。
    そしたらそんな日に限って綾ちゃん達の話題に世間が付いて行ったかのごとく
    その日のドイツのニュースのトップにちょっと気になる話題が出ていた。



2016年5月25日水曜日

庭仕事の話題は心を暖かくする




                よく年配の(多くは女性の)患者さんと庭仕事(てほどでもないか?)の話題で
   盛り上がる。とにかくこっちの人はお掃除だの日曜大工だのマメで色んな事を
   良く識っているから感心しちゃうよ。日本人が太刀打ち出来るのは料理だけだな。
   患者さんにご自分の得意な事について語ってもらうのは治療の効果も大きい。
   身体の不調から鬱症状に陥りがちな時分に、得意分野を思い出してもらって
   ツボにハマるとさあっと気持ちが明るくなるみたいなんだ。



    綾ちゃんはいつも春になると芝生をもうちょっとは綺麗にしたいなあという
   想いが頭を占めるからよくお庭を持ってる患者さんに質問するんだ。
   



    うちの近所にね、びっくりするくらいいつも(多分常時庭師の人を雇って)
   綺麗に芝の手入れをしているアパートがあるんだ。社宅とかなのかな?
   写真撮りたいけどよそのお家の庭だからちょっとはばかられちゃう。
   雑草とかが一つもなくって宮殿の庭園みたいに隙がないカンジ。
   どうやったらこうなるんだろう?マメなだけじゃダメな気がしてそういう話題を
   病院で振ってみると意外にも殆ど多くの庭持ち患者さんは、そういう意味での
   パーフェクトにはこだわっていなくて、いいじゃないタンポポやなんかが
   生えていたって。それこそ自然というものよ、という方が多い。


    芝生には肥料を与えないと雑草に負けてしまって芝が育たない、とママ友に
   言われてそうかあ、種をまくだけじゃダメなんだあと識った。


    でもなあ、ちょっと気になることがあるんだよなあ。




綾ちゃん近所のスーパーマーケットのガーデニング用品売り場の商品


          

2016年5月24日火曜日

動物をいたわる優しい季節語。羊の寒さ

            



         シャフスケルテ(Schafskälte=羊の寒さ )というのは6月初頭(4日から20日
   まで)の寒さを表す言葉。
   アイスハイリゲほどではないがドイツに寒波がやって来る。気温も10度を
   割ってぶるぶる震える日々が再来する、ただしこちらは必ず毎年の恒例行事と
   いうわけではなくてこない年もあるようだ。去年は猛暑になって6月の寒さは
   無かったように記憶しているんだけれど。



    なぜ羊がこの時期に関係しているかというと中部ヨーロッパの通例として
   この時期までには羊の毛は剃られていることになっていて突然の寒波に
   羊たちが寒がってしまうところから来ているということだ。
   そして羊の中でも子羊やお母さん羊はこのシャフスケルテを過ぎるまで
   毛を刈るのを待つという風習があるらしい。
   羊なんて日本にいた頃は動物園でしか見たことがなかったけれど
   こちらでは生活に根付いた動物なんだものね。聖書に登場する最も
   ポピュラーな生き物だし。季節の言葉に生活と愛情が満ち溢れています。



    綾ちゃんもドイツに来てからこちらの気候に慣れるのに時間がかかった。
   っていうか未だに九州人のDNAに染み込んだ軽装癖が抜けなくて
   昨日の今日でまたしても(しかも「分かっていて」)失敗してしまった。



    今朝目が覚めた時、外の空気は爽やかだったがまだ暖かくて今日の
   天気予報の雨だの気温の低さを分かっていてもサンダル履きで仕事に
   出て行ってしまって帰りに厚手のタイツを買いに走る羽目に陥ってしまった。
   






あまりの天気の良さに昨日は近所
のバイキングへ。
田舎の中華はお安い!
綾ちゃんはバイキングは食べきれない
のでランチ6ユーロの焼きそば。
息子たちは7ユーロで食べ放題!
お味はそれなりですがとにかく
気持ちいい。
        白ウサギという名のビールです。
        カワイイ。









2016年5月23日月曜日

氷の聖者とは?





                アイスハイリゲ(Eisheilige=氷の聖者)とは5月半ばの聖者5人の日のことを
   指すらしい。5月11日から15日、ただし暦の変遷の加減で現在では
   5月23日がその最終日「寒さの聖者ゾフィー=kalte Sophie」だという
   wiki先生のご説明です。残念ながら日本語の説明がありませんでした。



    この聖者の名前のカレンダーはキリスト教色の強いドイツでは
   とてもポピュラーで普通のカレンダーに小さく記してあることが多い。
   ミヒャエルとかパウルとかいうものすごく一般的なドイツ人の名前は
   ほとんどこの聖者の名から取られている。私たちが意味もよくわからず
   カレンダーの中に記されている六曜(先勝、友引、仏滅とか)を毎日見るうち
   生活の中になんとなく馴染んでいるのと感じが似ていると思う。
   最近ではドイツの子供も(日本ほどではないにせよ)ちょっと小洒落た
   名前の子が多くなってきて昔風のハンスとかペーターとかグリム童話に
   出てきそうな名前にはお目にかからなくなってきた。けれどもこっちの人は
   苗字の方はやたらと難しい名前の人が多いのに名前の方は幅が少ない。
   綾ちゃんなんて、子供の同級生で10人以上のアンナちゃんという知り合いが
   いるくらいだ。



    でもここでは特に5月の5人の聖者が重要なわけではなくってこの5人の
   聖者の日の農耕が問題だったんだ。特に冷え込む。その前に暖かくなるから
   すっかり春だと思っていると寒さに農作物が凍って全てダメになって
   しまったりするから気をつけなさいって意味なんだ。



    wiki先生の説明によると農作物に関する規則をことわざのようにしたものが
   たくさんあって「ゾフィーの後に霜は来ない」とかこの聖人の名前を
   使って失敗の経験を繰り返さぬよう諭す知恵を働かせていたようですね。







         ちなみにこれはエルマウに行った時のものだから
        5月5日。日焼けするほどの超快晴。  



でもね。陽の当たらない影の部分にはまだ雪の塊があったりする。
寒暖の差が激しいんですね。




2016年5月22日日曜日

氷の聖者と羊の寒さ



     アイスハイリゲ(Eisheilige=氷の聖者)シャフスケルテ(Schafskälte
    =羊の寒さ)
    綾ちゃんはこのどちらの単語も病院でお勤めを始めるまで知りませんでした。
    というか、この二つの単語は綾ちゃんが今の職場でお勤めを始めてから
    最初に覚えた単語です。



     毎日毎日患者さんと対面でお茶を飲んでお話をしなければいけなくて、
    初対面の人たちといきなりお話をするわけですから何を話したらいいのか
    わからなくておろおろしていました。必ず最初にするのはお天気の話。



     綾ちゃんがお勤めを始めたのは3月の最終週で春の初め。すぐに
    イースターがやってきて今の時期の聖体祭まで祭日の多いドイツ。
    それが結構良い休憩になって慣れない環境に馴染んでいくのに良い
    季節だったのを思い出します。



    ドイツのお天気は暖かくなってきても大体4月には一度どか雪が降るし
   (今年のはすごかったよね)日本の三寒四温なんていう優しいものじゃあなくって
   激しく行きつ戻りつある日あっという間に季節が変わったりする。  
   4月も5月も良い陽気になったかと思うとひややーっといきなり冷えたり
   するから油断がならない。



    うちの病院の患者さんはお年寄りが多いから庭仕事下手で右も左もわからない
   綾ちゃんはよく植物のことを習ったりするんだ。でね、皆が口を揃えて言うのが
   この二つの単語。アイスハイリゲとシャフスケルテをくぐり抜けるまでは
   植え替えはしちゃだめよってね。




お花、見るのは好きでも手入れは苦手
まめに働くのが性に合わなくて失格です。







      
    
    

2016年5月20日金曜日

ブッフハイム美術館のブッフハイム氏について




      週が明けてお仕事モードの綾ちゃん。患者さんたちとは
     週末の予定やヴァカンスをどう過ごしたかを語り合います。


   
      今日は久々にパトロン氏がやってきた。残念ながらお一人。
     パトロン氏の膝の故障は我々の治療で劇的に回復したのだけれどもちろん
     昔のように完璧に戻ったわけではない。だが75歳を過ぎて週に二度は
     ハーフマラソンをやる日常に戻れた!!!すでにすごすぎる、が、
     毎日やっているヨガのポーズ(足を組んで首にかける!やつ)は今も
     ままならないらしく現在は3週に一度だけ調子を整えるために鍼に
     いらしている。



      綾ちゃん、パトロン氏にブッフハイム美術館へ春画を見に行った話をしたら
   


      『はー、美術館かね。ワシにとってあれほどつまらんものはないね。』


      突然出たパトロン氏のネガティヴ発言に妙に興味を覚えた綾ちゃん。
     普通、このシチュエーションで「それは良かった」以外のリアクションは
     珍しい。なんか別の面白い視点があるのかな。



      『ブッフハイムってあれだろ、Uボートの小説家の。くだらん金持ちの
      道楽趣味じゃないか。』




      ええ?ブッフハイムさんって画家じゃないの?お部屋に絵が展示して
     あったよ。まあ、綾ちゃんは(春画の方に気が行ってしまって)あんまり
     興味なかったけどね。そういえばUボートの展示や映画の写真もあったっけ。





      今日になってから新しい事実が発覚。なんとブッフハイムさんという人は
     画家で小説家で軍人で絵画コレクターだったすごい人だったんだ。




                                

この映画。綾ちゃんはまだ見てない。
そういえばババリア映画村(Bavaria Filmstadt)にも
いっぱいこの映画のセットが展示されていた。


一つ賢くなりました。
パトロン氏は美術館、博物館嫌いという人だったのですが
それとは別に物知りでおかげでいろいろ綾ちゃんに教えてくれたのでした。




2016年5月19日木曜日

SHUNGA&KLIMT  ショップに日本の小物がたくさん販売されていました!




おまけにブッフハイム美術館のショップの写真あれこれ。


これ全部お庭




これは吹いてしまった。春画の箸を使いたいヤツがいるのか?



これはただ単に3センチくらいの生地で安全ピンで止めるように
なっているだけのものなんだけれど。



食器はいい感じ。



鶴も商品になるんだー!綾ちゃんも良く鶴折ってプレゼントするもんね。




源氏物語のドイツ語訳があったとは知らなかった。
ぜひ今度読んでみたいけれど、、、
いずれにせよ表紙の絵は間違っている。
これはなんとか訂正してもらいたい。誤解を招くではないか。



とかなんとか。たっぷり堪能して半日コースでした。



2016年5月18日水曜日

SHUNGA堪能




綾ちゃんは春画って見たことない。フツー見ないでしょ、女性は。
興味もないしこんなの美術として観れるかどうかもアヤシイし、、、。
そう思ってたんだけどね。せっかくだからと足を運んできてよかった。
これは面白い!

色々写真には収めてきたんだけれど内容的に差し障りのなさそうなのだけ
アップします。



喜多川歌磨呂


この展示会はグスタフ クリムトの所蔵だった春画を公開したもので
甘美で妖艶なるクリムトの世界にどんな風に春画が影響を与えたかを
読み解く鍵な訳だ。クリムトの裸婦図の素描もあったけど簡素なもの
ばかりでそこから春画にたどり着くのは素人には難しいと思う。



歌川国芳 


好色妖怪屋敷?だって。おもしろーい。

鈴木春信、葛飾北斎、その他日本史の時間に習った画家の作品がゾロリ。
浮世絵と春画っていうのはセットだって聞いたことがあるんだけれど本当なんだ。





これはクリムト。「女友達(姉妹)」



こんな長いテラスもありました。雹が降ってきた。寒ーい。



2016年5月17日火曜日

ブッフハイム美術館



素敵なヨットハーバー風美術館





広い前庭のオブジェ


タコまみれ


思わずご挨拶しちゃいそう



内部はメリーゴーランド?


こ、小鳥さん??おっと失礼、内輪ネタです。
綾ちゃん学生時代に明智抄先生の必殺始末人シリーズが流行って
それに出てきたダチョウの小鳥さんによく似ている。



最初のお部屋は表現主義の作品が並んでいました。



ツアーもやってます。






次のお部屋が綾ちゃんお目当てのクリムト&春画でした。
なんと入り口の扉にドイツ語で、「露骨な卑猥図に差し障りの
ありそうな方は入場を控えてください」と書いてある。





2016年5月16日月曜日

べルンリート




ドイツはプフィングステン(聖霊降臨祭)休暇に入りました。
うちの子供達も二週間休みなのに綾ちゃんは平日働きます。


休みの出だしは雨・雨・雨。まあ、先週あれだけお天気だったから
仕方ないかもね。月曜日が祭日だから綾ちゃんは三連休なんだけど
長男は卒業試験中で二男は風邪を引いている。子供が小さい頃は風邪なんて
引かれたら付きっきりで看病したものだけど大きくなると何にもしなくっていい。
熱だけあって食欲もあるから自分でなんでもやっちゃう。


これって綾ちゃん、お出かけチャンス?半日くらいならいいよね。
よーし、どこに行こう?お天気悪いから屋内?だったら文化系だよね。
そうだ、あれにしよう!



今、ミュンヘン中にこのポスターが貼ってある。
春画&クリムト展。


ブッフハイム美術館というのは(綾ちゃんはブッフハイムという地名だとばかり
思っていたが画家の名前だった)ベルンリート(Bernried)というシュタルンベルク湖
沿いの小さな町にあるらしい。ミュンヘンから国鉄DBで40分ほど。駅から
15〜20分ほど徒歩で湖のそばまで行く。



ベルンリート駅は小さくておしゃれなたたずまい。



町がまた綺麗でオサレ。立派な邸宅だらけ。
ガイドブックに載っていない静かで小さな町なのにこの美意識はどうだ。

おそらく綾ちゃんと同じように美術館目当てできた観光客っぽいドイツ人が
何人か同じ駅で降りてゆらゆら散歩しながら同じ方向に向かっていった。
綾ちゃんがお出かけと決めた途端降り止む雨。さすがに今日は
いや、ここまで気を遣っていただかなくても、、、と謙虚に(あはは)
天に感謝いたしました。




戦没者祈念碑がいくつもあった。




これは当時の子供のもののよう。


着いたー!
続きはまた明日。



2016年5月15日日曜日

ラッキーまみれの1日



    前の週の天気予報では前後4日ほど全て悪天候だった、その「呪い」を
   打ち破った(?)綾ちゃん。その行く手にはさらなる幸運が待ち受けていた。




ホテルの電光掲示板に出ていたカプソン


予定では午前中はカバレフスキーのコンチェルトのレッスン。夜はカプソンの
コンサートとなっていたがあいにく20時開演。終わってから列車に乗っても
その日のうちに家に帰りつけない。チケットも一人50ユーロと高額。
これはハナからあきらめていたところ、、、




いいんでしょうか?ゲネプロ見学させていただきました!!ラフマニノフ!
本番聴くより贅沢!
ガラス張りのパビリオンからは雪山の素晴らしい風景が背景でした。


更に更に、、マスターコースの曲目が変更になりショスタコーヴィッチのソナタと
ハイドンのハ長調コンチェルト。
どちらも我々にはものすごく親しみのある曲(カバレフスキーのコンチェルトは
よく知らん)、特にショスタコーヴィッチは息子がつい、ついこの間まで
コンクール用に弾いていた曲。もう隅から隅まで頭に入っている曲です。
生徒さんはオーディションで選ばれたトップクラスの若者。名前を見て
あれ?と思っていましたが家に帰ってから調べたら有名なチェリストの
お嬢さんでした。レッスンは英語でしたがよく知っている曲だっただけに
ものすごく面白く聞けました。あー、楽しい!来てよかったー!


美しい風景とリッチなホテル。せっかくだからご飯食べて帰ろうとテラスへ
出ました。ここも本当は宿泊客オンリーなのですが特別に別館のレストランに
入れてもらえました。




別館はサウナなどウエルネス施設になっていてバスローヴ姿の方も
いらして内部客用のレストランになっている。


これこれこれ。テーガン湖ビール。山が背景だとそれだけで
何倍も美味しく感じる。




お食事も(お値段も)最高でした。
息子が写真を撮るのを恥ずかしがったので
ご飯は撮らず。






帰りはミッテンヴァルトまで2時間の散歩コースを
散策しながら帰りました。2つの湖を抜けていきます。
写真は他にもあるので順次紹介していきますね。


こんな素晴らしいところがミュンヘンから列車で1時間。
いつ見てもこのあたりはため息が出るほど美しいですね。