綾ちゃんは大筋では今のドイツ家庭の「暖かく子供の性を見守る」やり方を
認めているがどうしても受け入れられない点がある。
ウソかホントか知らないが噂によるとこちらの女の子はボーイフレンドが
できるとすぐにお母さんと一緒に産婦人科へ行ってピルを処方してもらう
そうだ。
いや、それはいけない。
綾ちゃんが何人かの懇意にしている(!!どんだけ?!)患者さんに
伺っただけでも、ドイツ人はこと「避妊」に関しては女性の義務だと
はっきり考えている。だって男性はどーぶつなんだもの、アナタ、責任
どうやって取れっていうのよ。(因みに話題が逸れるが一子制社会の
中国でも女性が避妊せねばならなかったらしい。ドクターの奥さんから
伺ったんだけど以前の中国では子供を一度授かった女性はその後産婦人科で
避妊処置をする義務があったそうだ。)反対に、日本ではどうしているの?
と詰め寄られてしまった。
男性が責任持つのはエイズ予防の部分だ。これはお互いにパートナーが
絶対に陰性だと完全に言い切れない以上、それなりに気を使うもののようだ。
綾ちゃんは毎日職場で女性系疾患の女性、不妊症に悩む女性たちを
見ている。多くはテイーンエイジャーの頃からピルを飲み続けていた
女性だ。40年間欠かさず飲み続けてなんともなかった女性だって
いるだろう。でも皆が皆そうではない。そして現代医療ではピルの
副作用としての不妊症は因果関係が証明されていないから後になって
後悔してもどうしようもないんだ。
ピルは安全だとかそうじゃないとかの議論に参戦する気は綾ちゃんには
無い。身体にとってナチュラルでないものに対して自然発生的な嫌悪感を
抱いて欲しいと願うだけなんだ。月経というのは別名生理と呼ばれることで
わかる通り女性の機能にとって必要不可欠なことでそこを人工的にコントロール
しようとする不自然さに素朴な疑問を持って欲しいなあ。
ミュンヘン市内をお散歩していて突然出くわした不思議な教会。
ロシア正教会っぽいなあと思って後から調べてみたらなんと
十字軍テンプル修道院だった!!おお、ダヴィンチコードの世界!
こんにちは。私も欧州在住です。16歳の息子がいることもあり、近日の綾さんの記事をとても興味深く拝見しています。
返信削除ピルについてですが、去年、オクスフォード大学の研究チームから、「女性ホルモン低用量含ピル服用には、避妊効果だけではなく、子宮ガン、卵巣ガンの発症リスクを顕著に低下させる効果がある」という報告がありました。
https://www.theguardian.com/science/2015/aug/05/regularly-taking-pill-helps-prevent-two-forms-cancer-decades-after-use
「健康な女性にとって、血栓症発症リスクの低い若い年齢期のピル服用は、その他のリスクを考慮しても、十分に有益と言える」という考え方が主流になってきているように感じます。
個人的には、コンドーム以上に避妊率の高い男性側使用の避妊薬や方法(パイプカットなどの永久的なものではなく)が現実化すればいいなと思います。
匿名様
削除ブログへのご訪問ありがとうございます。またピルについての情報もありがとうございました。実はこのような報告があることは存じておりました。「ピルの是非についてここで議論に参戦するつもりがない」と表現したのはまさにこういった問題について私自身が素人なので深く立ち入ることは慎んだ方がいいという気持ちもあったからです。ただし私自身はこのような医療の傾向には自然療法にわずかでも携わるものとして、また一個人として大変憂慮をしていると述べさせていただかざるをえません。
癌の発症リスクを抑えるためのピル服用という発想そのものが癌を「外からやってくる敵」と捉える西洋医療のロジックだと思うからです。
多くの自然療法では癌をそのようなものとしてはとらえず身体と精神の歪みが(いわば内側から)生み出す「状態」だととらえます。
このような発想には普通の(西洋医療にまみれた現代社会の)人には馴染みの薄い考え方で十分な説明を要するものです。
私は(普段はおちゃらけた記事が多いんですけれど 笑)自分の視点から病院での日常や医療に関する考え方を述べる際には少しずつ医学と自然療法の哲学を通してものの在り方、考え方を提示していけたらなあと愚考している次第です。
未成年のピル服用の件に関してはブログの本文で書かせていただいたことに私の思想が集約されています。やはり身体にとって不自然なものに対する自然発生的な嫌悪感を持つセンスが重要だと思います。これまでピルの弊害に苦しむことになった
たくさんの女性たちを見てきました。
これからも「綾ちゃん玉手箱」よろしくお願いいたします!