2016年5月6日金曜日
18歳でオトナ、16歳と17歳は移行期間
成人は一律18歳。ドイツは分かりやすくって、要するに18歳が
成人年齢で「大人」のすることは全部してもいい。選挙権があって運転
免許も取れる。ただし全て自己責任。親は責任を問われない。
ドイツでは義務教育は10年生までだから普通だと16歳(飛び級も
落第も自主留年も普通にアリだから一律ではないけれど)。16歳、17歳
は移行期間らしく部分的に大人の行為が許される。ビールを買っても
飲み屋で注文しても良い。ただし親が許可した場合のみ。
綾ちゃんがびっくりしたことの一つは子供の学校に親が呼ばれる機会が
突然無くなったことだ。父母会とか進学説明会とか一切無くなる。
進学説明会は日中子供たちだけを対象に普通の授業時間内に行われ、すべて
の手続きが本人責任だ。おかげで現在絶賛施行中のアビトウア(大学入学
資格試験)も綾ちゃんはまるきり蚊帳の外だ。もっともドイツの普通の親は
もちろん一番の関心事だからどんどん踏み込んでくるけどね。多分うちは
特別子供が自立してるんだろうな。病欠や遅刻も本人の連絡事項で(10年、
11年までは親のサインが必要。12年生からは本人の自筆で構わない)
日本でいうと大学ライフみたい。「クラス」も無くなって受験に必要な
科目を本人がアレンジして自分の時間割を作り教室から教室へと移動する。
ホント、大学と一緒だな。先生と生徒の関係も親称ドウーから敬称ズイーに
変わる話は以前したよね。
こういう「手順」を踏むから確かに子供は早くから独立心が養われる。
誰も助けてくれないところにぼちゃんと突き落とす時期が早いんだ。
綾ちゃんが日本で大学院博士後期課程を(ドイツで就職したから)辞めた
時27歳だったように記憶しているんだけれど書類に両親(二親揃っている
場合は二人とも)の署名捺印が必要だった。それを息子に話したら驚いて
いた。日本では経済的に自立していない限りは一人前ではないんだ。
まあ、それも理屈だよね。
今日はピーカンのハイキング日和。綾ちゃんは素晴らしい場所に
行ってきました。また日を改めて報告致します。
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