もうね、これが本物のコンサートと言うものだとしたら、これまでの人生で
訪れた全ての演奏会は違うものだった、と言っていいほど圧倒的な内容でした。
(ゆ、許して、ユンデイ様!)綾ちゃんの席は43ユーロしたんだけど(いきなり
お金の話でお下品になってスマン)発売直後に買いに行ってそれでも一番安い席。
超満席のヘラクレスザールの観衆に我を忘れさせ別世界へ。
音に酔うとはまさしくこのこと。
以前、ロンドンのロイヤルアルバートホールで似たような体験をしたことがあった。
ホールの全員でお次元カプセルに乗り込んで別世界を体感した感じ。
いや、魔法使いの奏でる音のようだった。一度体験したらリピーターになっちゃう。
耳に入って感覚を麻痺させるような柔らかくて暖かい倍音に包まれ
「はまって」しまった後は激しく揺さぶられたり高く舞い上がったり
一瞬の「間」に放り込まれたり。
最後のショパンのソナタ(葬送行進曲)などは圧巻で最後の一音の余韻が
終わりを告げた瞬間、綾ちゃんなど思わず声を上げてしまった。
昔、フジコ ヘミングさんのコンサートに行ったらピアノの音色がとても美しくて
どんな風にイメージしてるんだろうと思っていたらインタビューで
彼女は絵が得意でピアノを弾くときも絵筆で色を落としていくように
練習するという話を聞いて納得したのを覚えているけれど、
今回の音も方向性としてはそっちに近かったかな?
一生ものの体験をした一夜でした。
あまりの感激にぼーっとしながら、もう、一生コンサートに行けなくても
構わないかもー、、、と思いながら帰宅すると家に来年のコンサート情報の
冊子が届いていた。来年のソコロフコンサートの予約の用紙も入っていていた。
なるほど、上手く出来ている。
もう一度行くっきゃないと思っちゃうもんね。でもとりあえずまだ他にも
行ってみたいアーティストがいるからね。予算も限られているから
来年の予定はわかりません。
会場の内部
0 件のコメント:
コメントを投稿