『グッドさん(そう、彼女の名前は「善人」なのだ。仮名だけどね。
本名も限りなく近い言葉です) 、今日は地下鉄のトラブルで
大変でしたね。まずはちょっとお茶でもどうぞ。落ち着きますよ。』
グッドさんはろくすっぽ返事もせず机を睨み付けている。すこおし放って
おいたほうがいいのかなっと思って遠くから彼女の様子を伺っていると、
やにわに彼女はこぶしを振り上げ、待ち合い室のテーブルをドンドンと叩きはじめた。
『くそお! くそお! こんちくしょう!』
ちょっと、ちょっと、こりゃあ、ただ事じゃあないでしょう。
綾ちゃん慌ててグッドさんのところに駆けつけた。
『どうなさいましたか? 何かおありになったんですか?』
『くそお! 悪いのはあたしじゃないんだ。
あの、あの、地下鉄なんだ。あたしは遅刻なんてする
はずじゃなかったんだ。地下鉄のばか野郎!
あいつらのお陰で遅刻してしまったじゃないか。
まるであたしが悪いみたいじゃないか。
今日の一日の予定が全部狂ったじゃないか。』
グッドさんはやっぱり綾ちゃんなんて無視して大声でどなりながら
机にこぶしをぶつけ続けていた。
うちで使っている朝鮮人参
中身も今度紹介します。
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