『ああ、吉岡さん、おはようございます。
今日は予約のキャンセルでお電話したんです。
ドクターにお伝え願いますか?実はIVFの結果が
出たんですけど上手くいかなくってなんだか
精神的に辛くなってしまったんです。
今は治療も何もかもとても負担に思えて
そちらに伺うのを12月まで休憩させてもらおうと思って。
勝手を申し上げてすみません。
くれぐれもよろしくお伝えください。』
彼女はミュンヒェン郊外の町に住む小児科の女医さん。勤務医なので
夜勤があったり大変なお仕事だけどなんとか時間をやりくりして
うちに通ってらっしゃる。ふうん、そうだったんだ。綾ちゃんは知らなかった。
彼女、体外受精に踏み切ったんだ。
35歳の彼女はふわっとした綿菓子で出来てるんじゃないかと思わせる様な
可愛らしい方。きっと子供好きにちがいない。毎日職場で子供たちと接して
ご自分が母になる日を夢見てらっしゃる。
ドクターが治療室から出てらしたから彼女から電話があった旨伝えると
ドクター、突然身を乗り出して、
『で、どうだったって?上手くいったって?』
と訊くから、さっきの内容を伝えると、
『ああ、なんてこった、可哀想に。可哀想に。』
と何度もつぶやいておられた。うちのドクターは基本的には体外受精には
反対でいらっしゃる。身体も心も負担が大きいから。一回ごとに
白黒つくって言うのもダメだった時のショックも並大抵ではないようだ。
でも不妊治療の方は思い詰めてらっしゃる方が多い。
出来る限りの事はもちろんしてもいい。だけどこんな時は周囲もやりきれない。
ストレスは 女性の体調にも悪影響を及ぼすから悪循環に陥らないように。
まずはゆっくり休養なさってくださいね。
例えば紅花は女性系の不調によく使われる生薬です。
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