そのおばあさんは元大学教授夫人でご本人も歴史学の学位を
お持ちのインテリジェント 、、、のはずだ。
決して野蛮で野非な環境の人ではない、、、と思うんだけどね。
もちろん、周りの患者さんたちも凍りついてドン引き状態で固まってしまった。
私も彼女に刺激を与えるのはいかんだろうと判断して彼女に話しかけるのは
断念して他の患者さんたちを避難させることに専念した。
・ ・ ・ ・ ・ ・
彼女は通算でそれでも十回くらいは通ってきただろうか。
毎回毎回色んなことで怒っていた。
綾ちゃんは三回目で指圧施術を降ろされた。彼女の病気が良くならないのは
私の指圧がマズイせいだとダメ出しされたからだ。それも一理あるかなと思って
ドクターにお任せしていたが(綾ちゃんは仕事がラクになるので神妙な顔をしつつ
面倒くさい患者さんのケアから外れて実はちょっとホッとしていた。ホントは
いけないけどね。こんな考え方は。) やっぱりまるきり状況は変わらない。
そのうち、病気が良くならないのにこの請求書の額は何事だと
我々を罵倒するようになった。
気持ちはわからんでもないが、それは社会のルールだよ。お医者さんは
治癒の約束はしない決まりなんだ。
だけど、本当に本当に不満で私達のことが嫌ならもう来なければいいのに
やっぱり通ってきてらっしゃる訳だから何かしら引き留めるものがあるって
ことなのかな?思いっきり怒りをぶつける相手が必要でそうすることで
発散しているのかな?うちのドクターは良くそういう風におっしゃるんだよね。
それが治癒の過程だって。
んで、そのあと彼女はぱったり来なくなった。
今朝、とっても寒い道路に鳩が胸元を膨らませて休んでいました。
マンホールの上って暖かいのかな?
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