2013年11月28日木曜日

新しい同僚 その一







         綾ちゃんの湿疹は壮絶な経過を辿った。






 正確には未だ現在進行形である。が、とりあえず山場は去った(と思いたい)
と言ってもいいだろう。今もなお、患者としてうちの病院で治療を受けている。






 頼みのドクターも今回の綾ちゃんには四苦八苦している。病気の勢いがものすごくって
あれよあれよと言う間に全身に広がり、熱を持って腕も足も腫れた。とてもじゃないが
仕事どころではなくなってしまった。





 ドクターの処方する煎じ薬が効かないのであれやらこれやらとっかえひっかえ
次々に出してもらった。その際、診察の内容と陰陽五行論からどんな風にして
診断にたどり着くのかを毎回説明してもらったので、それはそれで大変勉強になった。
私はホメオパシー歴の方が長いが、論理にたくさん共通点を見いだして
改めて漢方•中医学に親近感を持ったものだ。そして、「証(しょう、漢方における診断のこと)」を立てていく過程と言うのはミステリアスな、でもとことん論理的な
「推理」の積み重ねなのだと言うことが判って驚きもした。患者さんのどのポイントに
より焦点を当てるかで最終的な答えが違って来るので責任重大なのだ。




 まあ、そんなこんなである意味ものすごく勉強させてもらっているのだが
同時に職場にはものすごい迷惑をかけている。





 最初は西洋医には行かないつもりでいたが、あまりにもものすごくなってしまったので
一応、万一とんでもない病気だったらいけないので、やっぱり皮膚科に行ってきた。







 うちの「患者さん」で皮膚科の女医さんがいる。彼女なら綾ちゃんも知ってるし
とんでもないことにはならないんじゃないだろうか?




          



          黄檗(おうばく、日本ではキハダといいますね)
          健胃整腸薬ですが(ものすごく苦い)抗炎作用もあり
          今回綾ちゃんのお薬に入っていることが多い。



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