奥様だった。
奥様、ロンさんの接待にいらしたのだけど、ロンさんがくつろいで(!?)る
様子を見て安心したのか綾ちゃんに別の用事を言いつけた。
指圧をしてくれないかって。
実はドクターの奥様、身体が虚弱でいらっしゃる。低体重で生まれたことと
関係ありそうだということで昔から不定愁訴に悩まされている。最近は更年期と
セットで体調がお悪いようでドクターに治療を受けている最中だった。
医者のダンナ様ってやっぱり便利。
ドクターはお昼寝中だから特に誰にも断らず私たちは治療室に入った。
ロンさんは勝手知ったるカンジだしね。
『ああ、いい気持ち。もう、身体中痛くてしようがなかったの。
やっぱりヨシオカさん、上手ねえ。』
えへへ。そうでしょう。そうでしょう。奥様だから特別大サービスの
スペシャルコースなんだもん。あっちをもみもみ、こっちをもみもみして
いた。ら、突然どっかのドアが爆発したかのごとくばばーんと音を立てた。
いた。ら、突然どっかのドアが爆発したかのごとくばばーんと音を立てた。
何事???
『〇£$%☆¥〃〆!!/々?仝◇▽★●〓∧△♂$∴÷∞◇▲※!?!!!』
綾ちゃんにはさっぱりわからない言葉で大声出しているのは
なんとドクターその人!え?ええ~!?
なんか全然わからんけどきっとこれってヤバい状況???
以前綾ちゃんはドクターとお料理の女性が怒鳴りあっているのを
遠くの部屋から聞きつけ、大変だ!仲裁しなくっちゃって飛んで行ったら
二人はただ単に「談笑」していただけだった、ということがあった。
二人仲良くニコニコ笑いながら怒鳴っていて最後は可笑しくて堪らなくなって
げらげら笑いころげていてショック(これぞカルチャーショック!)だった。
でも、多分、これは、違う。
ふと気が付けば診療台に横になっている奥様も身体を固くしてらっしゃる。
アウグスブルクの街中でふと見上げるとバルコニーに
人影が • • • 。
影絵?フィギュア?
正義の女神ユステイチア
剣と天秤を持った法の女神
表玄関に回ってみると弁護士さんたちの
集合事務所でした。
アウグスブルク、なんかすごい。
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