怒濤の闘病生活が終わりを告げた頃に現在の家に引っ越した。
ミュンヘン市内の団地から庭付きのお家へ。ピアノを弾く長男のために
グランドピアノを購入したからだ。
綾ちゃんがすっかり健康を取り戻したのと入れ違いに二男が体調を崩し、
エピソードは以前書いたっけね。
こうして改めて描き出すと一つ一つは不幸な事件に思えることが
やっぱり繋がっていて全体として大きな教えになっているということが
わかるなあ。
結局無駄に(!?)医学の知識を詰め込んだだけで役に立つ成果を
何一つあげられず、時々人に頼まれて主に医療関連の通訳を(無料です!
プロのようには上手に出来ないので)したり、昔取った杵柄(きねづか)で
家庭教師をやったり(こっちは有料)と大人しく?生きていました。
綾ちゃんがテストベタだったりイマイチキャリアウーマン的な成功を
納めていない大きな理由の一つに、世間的な意味での名誉欲が無いという
ことが挙げられるんだけどこういうのんびりした人もいていいよね。
綾ちゃんはドイツで資格を取れなかったのが痛恨の一事であることは
事実なんだけど、実際にドクターの仕事ぶりを眺めているとやっぱり
綾ちゃんには独立して自分の診療所を構えるのは無理だったのかなあと
思ったりする。本当に大変そうだもの。
なんとなく、綾ちゃんが勢い良く突進していたことを諦めてしまった時、
今度は引き寄せの法則が働いてドクターに出会えたのかなって思ってるんだ。
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