クリスマスに綾ちゃんがオススメするドイツ文学の一冊は
これです。
アーダルベルト シュテイフター 「水晶」(「石さまざま」より)
ドイツ文学の至宝。
綾ちゃんがこれまでに出会った最も美しいドイツ文学の作品は
「青い花」、それから今日紹介する「水晶」です。
(綾ちゃんは昔カロッサの専門家だったのですが彼の「幼年時代」を加えた
3作品が綾ちゃん的にはドイツ文学三大ベストです。全部世間的には
マイナーだということは承知しています、、、が。)
ちなみに日本では公開されていませんがミュンヘンの誇る巨匠フィルスマイヤー
によって2009年に映画化されてもいます。
少し現代っぽくした内容ですが大筋は原作をなぞっています。もちろん
原作とは似て非なるものなのですが、これはこれで泣けちゃいます。
綾ちゃんはロードショーを2回(一人で)見に行って、クライマックスのところで
もう、監督の罠と分かっていてもドーッと滝のように涙が溢れて泣いて
泣いて大泣きしてしまいました。DVDも買いました。
むかしむかし、スイスの山岳地方で起きたクリスマスの小さな奇跡についての
物語です。とても地味な筆致ですがスイスヨーロッパの自然の厳しさとそこから
溢れ出る小さな喜びの数々が丁寧に綴られています。渋い一冊です。
良いクリスマスをお過ごし下さい。
0 件のコメント:
コメントを投稿