『見てちょうだい!これ!わ、私はね、タダ乗りなんてするわけないの。
お金に汚いのが一番嫌な人なんだから。
だけどあいつら、全然私の話なんて聞いてくれやしないの。いい、
今週私は毎日鍼の集中治療に通う予定にしていたでしょう?
乗車券だってその方がお得だから。息子が月曜日に一週間定期券を
買ってくれたの。ね、わ、わ、私は潔白なのに!
いや、潔白ではないでしょう。おばあちゃんが見せてくれた乗車券には
16、50ユーロと書かれている。おばあちゃん、確かフライジングに
お住まいでしたよね。フライジングといえば、この夏綾ちゃんが一人で
ドイツ最古のビール醸造所に行ってきた、あのちょっぴりステキな街だ。
ありゃあ、郊外電車で終点の駅じゃないか。その額じゃあ、1日の往復分
くらいにしかなってないよ。
『息子が買ってくれたものだもの。間違いだとすれば息子が悪いのよ。
私は何も知らないわ。だけどあのMVGの人たちったら何も聞いて
くれないの。ただただ罰金を払えの一点張りで。私はね、これは私が
これから治療に使うお金だから絶対払いたくなかったの。』
あのー、確かこういう時って、現金を持っている人だけではないから
支払い用の紙をもらうことができるはずだと思うんだけど、、、
何でおばあちゃん、払っちゃったんだろう?
何だか不思議と人恋しい季節
素敵な歌声を見つけました。
URUさんの歌う真夏の果実。
今日の綾ちゃんの気分にぴったり。
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