2015年12月24日木曜日

生きている人を損なう痛み






この夏読んだ「ソロモンの偽証」


映画は綾ちゃん的にはぶーです。ちょっと色々残念だった。



映画化されたりして話題になった宮部みゆき久々の大作からご存知の方も多いと思う。
この中で、謎の死を遂げた男の子のお母さんが全くの虚無に支配されてしまい
生きているお兄ちゃんを全く眼中に入れることができないという描写がある。
このケースだと母親は二男をそもそも偏愛していたという前段があるにはあるが
近親者の「死」があまりに重く本来今こそ大切にすべき周囲の「生きている」人を
損なってしまうことは割とよくあることで、職場でこういうケースを
耳にしたりすることもあるし実際知人にもこういう人がいる。
(その人はお子さんを亡くした後、そのショックが原因で離婚してしまった。)


夢の中で綾ちゃんが体験した絶望感も圧倒的な暗闇でそれはすっぽりと
綾ちゃんを包み隠しどこへも出口を見せないほど暴力的で強い力だった。
勉強になりました、では済まされないリアリティーだったんだ。



夢の続きを見るのが怖い。



綾ちゃんは自分の人生で不幸な体験というのをほとんどしたことがなくて
実際には打たれ弱いのだと思うけれど。
夢の中とはいえ、こんな風に生きている人を損なっていく痛みが
あるのだと思い知った出来事でした。






それはそうと今日は御用納め
ただ普通に家にかえるのが惜しくて寄り道。
カールス門のアイスリンクで一杯飲んだ。ら、思い切り酔っ払った。



ちなみに「死ぬ夢」というのは自分の場合も家族の場合も
夢占い的には大吉なのだそうです。






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