ところでここの病院、うちのドクターもお勤めしてらしたことがおありだ。
まだ20代の頃ドイツに来てすぐ勤め始めたのがここだ。中国では医者でもここでは
何者でもない、言葉も出来ないただのガイジンだった頃だ。何と彼は病院の
食事配膳係からドイツでのキャリアをスタートさせる。
語学学校に通いながら食いぶちを稼ぐ毎日。既に既婚者だったが奥様のヴィザは
出ない。新婚ほやほや3ヶ月で離ればなれ。結局奥様のヴィザが出るのは5年後となる。(奥様は北京大学大学院生の超エリートだったので目をつけられて中々出国出来なかったということだ。)
大学入学許可をもらってからは晴れて 昇格。同じ病院のラボで助手として働き始めた。
ゼロからの出発でも、食事の配膳係でも、医者になるんだ、だから職場は医療関係の
場なんだ、って意気込みが感じられるなって思った。
これぞ中国人パワー。帰るところを持たない捨て身の根性だ。
ミュンヒェン空港の正式名称はフランツ・ヨーゼフ・シュトラウス空港
この金色の人です。
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