2013年8月18日日曜日

ベルヒ先生~そして~

             




                                                       そして今の私がいる。
    





    人と人とのご縁というのは全くもって不思議なものでベルヒ先生にお会い
しなければ私がここで働くことにはならなかったわけだ。しかも彼は本来二男の
担当のヴォイストレーナーではなかった。最初の先生に我々親が不満で
シュミット=ガーデン教授(少年合唱団創設者兼音楽監督)にお願いして変えてもらった
新しい先生だったのだ。




 正直言うとベルヒ先生は音楽の先生としては少々不満だった。前の先生よりはマシと
いったところが当時の正直な感想だ。(人気のある先生に後から就くのは難しかった。)




   ベルヒ先生に我々が当時不満だったのはドイツ人然として休暇(有給30日よ!)を
ばりばり取る割に病欠も多くて(しかもこちらも病弱な身)レッスンにならない
ということが大きな理由としてあげられた。





   うちの合唱団はもともと手弁当で始めたところだからついつい今でも関係者全員に
無理を要求するところがある。
ドイツのサラリーマン根性でやっていける場所ではないのだ。なんとなくベルヒ先生の
口振りからも組織に不満があるかのような響きを聞き取ることがあった。




                                    


テルツ少年合唱団創始者
ゲルハルト シュミット=ガーデン教授




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