2013年8月15日木曜日

ベルヒ先生〜転機〜






    息子の喀血事件から遡って10日ほど前のこと、突然子供が具合を
   悪くしドクターに治療をお願いしたことがあった。



    

    近所の小児科に電話をかけると(引っ越したばかりだったので初めての
   ところだった)午後遅い時間になら予約時間が空くと言う。迷いながら
   ドクターのところに電話するとカリンさんがでて、今すぐ来てもOKとの
   お返事。少し遠いけどもちろん早く診察してくれる方に、そしてずっと
   信頼している方の病院を選ぶ。迷わずに。




    その日ずいぶん子供の状態は悪かったけれど不思議なほどカリンさんの
   指圧で状態は落ち着き、鍼を打ってもらってお薬を飲ませてもらった。
   もうちょっと近ければ毎日でも来れるのになあ、と残念に思いながら
   次の学校の長期休暇は春休みかあ、その頃また集中治療に来ますと言うと
   カリンさんが



     『とにかくお大事に。一刻も病気が良くなることを祈っています。
     実は私はこの3月一杯でここを退職するんです。後任を探し始めた
     ばかりなのでどんなアシスタントの方が来るかわからないんですけど
     おそらく次の時には私はもういないはずですから。』




   とおっしゃった。




        えええ〜?



        これって「キター!!」の状態??


 私、今しかない!今しかない!勇気を出せ!!と心の中で念じながら


     『カリンさん!私じゃダメでしょうか?私じゃあなたの後任には
     なれないでしょうか?』




と訊いてみた。それまでここでは私の経歴を全然しゃべっていなかったので
医学の基礎知識があることを伝えるのを忘れずに。するとカリンさんびっくりしながらも
にこやかに微笑んで、



     『それはブラボーだわ。先生、後任をどうしようって途方に
     くれてらっしゃったから吉岡さんならお喜びになるんじゃないかしら。  
     でも、とにかくお決めになるのはドクターだから直接彼に話して
     みてくださいね。』




          よっしゃー!勇気を出して一歩を踏み出したぞ。




          次の勝負の相手(!?)はドクターだ!!



      


             湧泉(ゆうせん)という有名な
             足つぼがあります。文字通り
             生命のエネルギーがこんこんと湧く
             場所です。あの時はこのツボに
             助けられました。
        



 

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