合唱団もかなり休みがちになっていた。が、二男は「絶対やめない。」と言って
頑張っていた。
ある日のこと、二男が個人レッスン中に腹痛の発作が起き嘔吐した。自宅は
近くだったので休憩後一人で帰宅したが私がベルヒ先生にお詫びの電話をすると
やはりご心配のご様子で子供の様子を訊かれた。だいたいの事情を説明すると
『いいTCM(Traditional Chinese Medicin =伝統中医学)の先生を知ってるよ。
場所も都心の真ん中だし行きやすい場所だよ。中国人でとにかく腕がいいから
一度試してみたらどうでしょう。』
とおっしゃった。そうだ、漢方。それは何度も考えた。どんな療法でもとにかく
治療家の腕が良くなくては話にならない。これも何かの縁だ。試してみよう。
そして電話してみた。初めて電話したときの話は以前書いたことがあるが
常識はずれにもいきなり電話にドクター本人がでた。ほとんど何を言ってるか
わからない中国語なまりのドイツ語を話す医者が受付をやっている。これは
絶対普通の病院であるはずがないと確信して予約を取った。
そして期待に満ちて病院のドアを開けたのだった。
突然ですが街中で見かけたロールスロイス
Photo by Jiro Y.
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