実は綾ちゃん、うつ病の患者さんを「治せる」という確証がない。
情けない話だが事実は事実だ。
これまでうちの病院にうつ病の患者さんなら山ほど訪れてきた。
治った方もたくさんいらっしゃる。
が、全部軽症の方だ。
ドクターの腕がいいとか悪いとか言う問題ではない。少なくとも
一回や二回鍼を打ったり漢方薬を飲めば治る病気ではないということだ。
100パーセント。効果が出るまで患者さんのほうが「もたない」のだ。
まず予算的に、それから気力的に。
例えば精神科の入院病棟から空き時間を利用して外出許可をもらって
うちに鍼を打ちに来る患者さんを何度か受け入れたことがある。
でも「鬱」という病気は全てをネガティブにとらえたり身体を動かすのが
おっくうになってしまうのが症状だから劇的な改善でも見られない限り
通院する気力が出なくなってしまうのだ。
だから大抵二回通えば万々歳、その後二度と訪れては来なくなる。
もったいないなあ!きっとあの人たちは「鍼?漢方?試したけど
駄目だよあんなの。何にもならないよ!」って思ってることだろうなあ。
やっぱ個人病院じゃ無理なのかなあ。でも、それが「ご縁」という
ものなんだよね。
バーデさんは予算もOK。やる気も満々。仕事は休職。とことん出来る限りの
ことをして欲しいとおっしゃる。
よっしゃあ!、、、でも、、、、でも、ね、
「うつ病」は患者さん当人が「頑張」っちゃあいけないというのが
セオリーなんだ。
このあたりがビミョー。
今週のミュンヒェンはお天気もビミョー
ちょっとアヤしい雰囲気、写真でわかるかな?