2014年4月9日水曜日

男と男の物語 十八




              Tさん本人はどこまでもここドイツで自分の「素性」はばれていないと
        思っていたようだった。綾ちゃんの後にも綾ちゃんの会社は業務拡大、
       スタッフの都合等でどんどん入れ替わり新入社員が次々にやって来た。
  新しい女の子が「日本から」採用されてくるとTさんは必ず彼女らを誘って
  遊びに出かけた。その度に綾ちゃんも一緒に誘われた。



            綾ちゃんとしてはさすがにTさんとは関わりあいになりたくない
  気分だったのでやんわりと断っていたが毎回という訳にもいかず
  結局数回はお付き合いすることになった。大抵5~6人以上の
  グループ行動だったが毎回必ずバースがいた。


         このころには彼はバースと同居している事実は公にしていて
 「同居している友人」と紹介していた、がもちろんすぐにばれる。
  綾ちゃんは自分のときの体験上、この娘たちが噂を聞きつけるのは
  時間の問題とわかっていたので常に流れに任せて知らんぷりしていた。



            無論、時折、というかしょっちゅうトラブっている様子だった。



           ある時は新入社員の女の子(この娘あっけらかんとしてていい子だったなあ。
  今は立派にママになってます。) に面と向かって
        

              『Tさん、お○まなんですか?』


  って聞いててTさん、顔を真っ赤っかにして怒ってた。




昨日ミュンヒェンの中心地
宮廷公園にて



すごくいいお天気でごろんところがってお昼寝する人たちがいっぱいいた。




ちなみに左下のぼやけは綾ちゃんの指です。
ごめんなさい。




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