2023年6月20日火曜日

そこにある花だけが美しいのか

今年も綾ちゃんちには野苺がびっちり

連日の夏日が心地良い。

日本に「行かない」春と夏を過ごすのは
何年ぶりだろう?

暑すぎない夏、カラッと晴れて
木陰にいれば涼し過ぎるくらい。
ほぼ毎日近所の湖で泳いで涼を取る。



湖の鴨ちゃんたち


今日は曇りで過ごしやすいから
お庭の芝刈りをしようとせっせと働き始める。
草ぼうぼうで荒れ果てた草地は鹿ちゃん達の
遊び場でもあるが今日はちょっとごめんね。



ほぼ毎日やってくる鹿ちゃんたち

草ぼうぼうと格闘しながらふと思い出した。

そういえば大昔、大学生の頃
友達に訊かれたことがあったなー。

「なぜ花を活けるんですか?
花は野に咲くものが一番美しいのに。」って。

綾ちゃんが華道のお稽古(いや、下手っぴでね、、)
にいそしんでいた頃の話。

その頃、自分でもきちんとした答えを持って
いなくて答えに詰まったことをよく覚えている。

今にして思うと、あの時その質問をした人が
農家の長男だった事実は興味深いなぁ。

だってー、野に咲く花は偶々立派なものも
自然のなせる奇跡みたいなモノも
あるのかもしれないけど
普通そんな風にはならない。

自然淘汰されるし葉っぱに栄養持ってかれるし虫に食われるしモネの睡蓮とかみたいにはならない。

綾ちゃんは庭園にはまるで詳しくないが、
西洋風庭園には英国風とフランス風に
大雑把に分かれることは知っている。
ベルサイユ宮殿の庭みたいな精緻に刈り込んで
左右対称に作られているのがフランス風、
自然を模写した造りが英国風だ。

ミュンヘンには英国庭園という
非常に有名な大庭がある。
都会の真ん中と思えぬくつろぎの森の中気分を
味わえる名庭園だ。
大自然に包まれている錯覚に陥る場だけれど
実は非常に念入りに手入れされている。
そのことに気づかせないレベルにまで達していて
奥が深い。フランス風だろうが英国風だろうが
美しい場所ってのはびっくりするほど
手間暇かかって作り上げたものなんだ。
つまり自然美とはそう易々と
手に入るものではないのだ。

これは「美とはなんぞや」という壮大なテーマに
発展しそうだから端折るけど
「野に咲く花が美しくて栽培された切り花やそれを
活ける活け花は人工的で価値が無い」というのは
型にハマった思い込みに過ぎない、ということを
当時綾ちゃんは考えていた(けれど上手く
言語化できなかった)のだとふと思い出したんだ。

だってなー、ちょっと放ったらかしたら
すぐこれだもんなーっとぼうぼうに伸びた雑草と格闘する綾ちゃんはそう思ったのだ。

、、、それだけだけど。えへ。