2013年12月30日月曜日

ドイツ自然療法専門病院体験談 8 え?綾ちゃん入院?







       翌朝6時半過ぎに目が覚めた。意外によく眠れた。綾ちゃん普段は枕が変わると
寝付けないたちなんだけどね。同室のお二人に迷惑にならないようにあんまり動き回らずにいたんだけど、お隣の彼女、アンゲリカさん(仮名)は早くも水着に着替えている。
おっと私と同じ、クナイプバスなんだ。アンゲリカさん、一緒に行こうって誘って下さってとってもありがたい。












             クナイプの名前は日本でも高級入浴剤のメーカーとして有名だと思う。
日本でクナイプ浴用剤を見かけたことがあるが、お値段にびっくり仰天した。
まあ、こちらでもそれなりにブランドであることは確かだと思うけど。
でも実は綾ちゃん、治療としてのクナイプバスというのが具体的に何を意味しているかを知らなかった。そして実地に体験してみた、ら、、、。










          げげ、ここでいうクナイプバスとは、、、、。















               水風呂のことだった~!








きゃあ!要するにシャワー(っていうかホース)で冷たい水道水を浴びせられるう!
初日は足首から下だけ。1分ほどじょぼじょぼ足の裏まで丹念に水浴び。徐々に上に上がって行くんだそうだ。





       ひゃあ、すっかり身体が冷えきってしまった。これは毎朝習慣的にすると毛細血管が鍛えられ自律神経が整い足元からぽかぽかするはずだが、この日はすっかり凍えてしまった綾ちゃんでした。












           これが昼食。量は十分過ぎるほど。
           塩分ゼロ。オイルもゼロ。でもハーブでかなり美味だった。














これが夕食。普通ドイツの夕食はパンにチーズとかで
暖かい食べ物はでないのだけれど綾ちゃんはやはり
じゃがいも入りのスープ。カリウムをたっぷり摂るのが
目的でフルーツもたくさん。ねぎ、パセリなどのフレッシュハーブが
必ず別皿に大さじ一杯ほどついている。




毎食お腹いっぱい食べても毎朝の体重測定で
綾ちゃんの体重はどんどん落ちていった。





2013年12月29日日曜日

ドイツ自然療法専門病院体験談 7 え?綾ちゃん入院?









         同室のお二人はものすごく親切な女性たちだった。





 彼女たちに色々ここの過ごし方なんかを教えてもらいながら快適に過ごした。
そうこうするうち看護婦さんから綾ちゃんの治療についての説明があった。






 大まかには二つの治療方針でいく。まず食事療法。綾ちゃんは断食療法を
覚悟していたが(多くの皮膚疾患は飢餓状態にすると免疫系に一種の「リセット」
状態が起こり状態が良くなる事が多い)おそらくは軽症であったため
「じゃがいもダイエット」なるものが一週間処方される事となった。
それからここの病院の目玉、赤外線サウナによる温熱療法。赤外線のテントに
約2時間入り強制的に体温を上げる。日本でも西洋医療の現場での代表的な
自然療法として取り入れられている。





 あと、小さなグループや治療が毎日目白押し。クナイプバス、足レフレクスマッサージ
(やったあ!綾ちゃんマッサージを受ける立場だぞい!!)呼吸法グループ
レッスン、リラックスグループコース、わら枕などいろいろ。





 携帯のアラームを次々にセットして時間に遅れないようにしなくっちゃ。







 あと、綾ちゃんに処方されたお薬はホメオパシーがいくつかと抗アレルギー剤
亜鉛錠剤、カルシウム、あとすみれ茶(Viola Tee)を外用に、リノーラクリームと
一緒に出された。









出されたホメオパシーの薬を順番に並べてみた。







これはクレマチスD20
かゆみ用









これはカルチノジウムD200
体質レメデイーとして
水に溶かしてかき混ぜながら飲む
オリジナルの用法






ちなみにホメオパシーに関して一言。
ここで処方されたホメオパシーの「やり方」は
いわゆる医療用プラクティカルホメオパシーにあたるもので
綾ちゃんがこれまで勉強してきたものとは似ても似つかないものだ。
が、ここはここのやり方を尊重するつもりできたので
綾ちゃんとしてはひとつひとつ興味深く試してみた。






2013年12月28日土曜日

ドイツ自然療法専門病院体験談 6 え?綾ちゃん入院?









                      受付が済むと今度は診察。病棟の方に案内された。








 病院の中身自体はいわゆる「病院」それなりに年季の入った建物だけど
かなり清潔な感じがする。病院だから清潔なのは当たり前なんだけど、ちょっとした
ところに心のこもったアレンジがしてあったり飾りがおしゃれだったり「和む」感じが
出ている。








 綾ちゃんの「担当」になるらしいお医者さんは若い女医さんだった。綾ちゃんが
これまでの経過と治療、処方された薬などを説明するとふむふむと納得してくださり
綾ちゃんのこの病院での「処方」をしてくださった。








 綾ちゃんは以前ここに入院した経験をお持ちのTさんから






        『初日はステロイド、翌日からホメオパシーを中心とした
        ここ独自の自然療法が始まる』












という話を聞いていたのである程度は覚悟していた。
「統合医療(Komplimentärmedizin)」の典型的な例だ。完全にお薬抜きという訳には
いかないだろう。









 だが、綾ちゃんの病状がかなり落ち着いていたため、ステロイドなどの化学薬を
使わない方針に決まった。やったね。









そうして(写真写りが悪いですが)こんな感じでスケジュール表を
渡されます。翌日は朝7時10分からクナイプ風呂と書いてありました。
水着を着て集合との事。ひゃ!









お部屋に案内されたところ同室の患者さんが吸玉療法を
受けている真っ最中でした。







2013年12月26日木曜日

ドイツ自然療法専門病院体験談 5 え?綾ちゃん入院?






                      『お寒いところようこそ。まずはお掛け下さい。
         何かお飲み物でもいかがですか?』






   は? ここは自然療法クリニックの受付。何という丁寧で落ち着いた応対。
  ドイツじゃないみたい。綾ちゃんこれまで自分や家族、それから駐在の家族の
  ケアや通訳で数え切れないほど入院施設を見てきたけれど
  こんなのホントにホントに初めて。






      自然療法クリニックはミュンヘンの街中、市内でも高級住宅街に数えられる
 グリューンヴァルト地区にある。国立病院ハーラッヒングの敷地内に立っているのだが おそらく運営は別枠ではないかと綾ちゃんはにらんでいる。
 ロゴがここだけ特別だからだ。だけど国立病院であることは間違いない。
 なぜここの職員は皆が皆、にこやかで落ち着いて親切なのだろう?
 救急部門が無いとはいえ、ドイツでこんなところがあるとは。





          事務手続きを済ませたあと、病棟へ案内された。






これが病院のタオルに織り込まれた病院のロゴ
洗面タオルからバスタオル、バスローブ、洗顔用小型タオルに
至るまでおしゃれなオリジナルだった。






ドイツ自然療法専門病院体験談 4 え?綾ちゃん入院?







                送り状を書いてもらったら、その書類の発行日より2週間以内に
     病院に入らなければならない。病院のほうはというとちょうど2週間後に
     ベッドが空くという。おお、これでパーフェクト、と思っていると、
     何と、入院の直前になって突然綾ちゃん病状が良くなってきた。
     あれれ? 6月からあれほど困っていたのに、
     こりゃ、喜んでいいやら悪いやら、、、。







         もちろん、全快というほどではないし、このあとまた悪化することだって十分
 あり得る。でも仕事も家庭も持ってる綾ちゃんがそれらを全部放り投げてまで
 いいものだろうか?第一、この状態でのこのこ病院に入院しに行って、
 「アンタ、何しに来たの?」って追い返されるんじゃないか?








             でも、職場でドクターにその旨相談すると、






                『いやいや、この際、しっかり治してきなさい。これから
       クリスマスに向かってうちもヒマになってくることだからね。
       吉岡さんの病気ももう随分長引いてしまったからね。』






と優しい御言葉。







           うちの患者さんと一緒にご飯を食べながらこの話題を蒸し返してみたら、
ある患者さんが、






                       『僕なら、行くなあ。』




とおっしゃった。







                 『だってこんな素晴らしいチャンスは滅多にないでしょう。
       吉岡さんの職業上の体験としても貴重なものになるはずだし。
       まずは病院まで行ってみて追い返されたらそれはそのときで
       いいじゃない。』








そう、やっぱりそう思うよね。












               そうこうするうちに、綾ちゃんプライベートでも大事件が起きた。
   綾ちゃん夫がお仕事の都合で1月から単身赴任することに決まったのだ。
   ううん、これからは家を空けるなんて絶対出来なくなっちゃう。
 


              やっぱり行くか!




        そうして決心して翌日出かけた。




綾ちゃんのお部屋。三人部屋でした。





2013年12月25日水曜日

ドイツ自然療法専門病院体験談 3 え?綾ちゃん入院?


         




      その病院に入るためには主治医の送り状が必要だった。
     だが多くの場合、西洋医は自然療法と聞くと態度を硬化させる
     ケースが多く、なかなか送り状を書いてくれないという噂だった。
     綾ちゃんの行き付けの皮膚科の病院は長期冬休み中で
     仕方なく別の病院に行ってみた。















              こんな時、うちのドクターに頼めれば言うことないんだけど、
     残念ながら彼はプライベート医で健康保険医ではないのでダメだ。
     送り状自体は書けるが保険負担にならないので、それでは意味がない。











                皮膚科で患部を医者に見せて、集中治療のための送り状を書いて
    もらえないだろうか、と尋ねてみるとけんもほろろだった。







                『私はね、あなたが具合悪くて入院治療を要すると判断したら、
    迷わず大学病院の皮膚科へ送るよ。だが、あんたの言うそんな
    ところへは送る気はないね。まずはもっと強いステロイド薬を使いなさい。』








ううん、なかなか上手くいかんもんだ。第一、多くの医者は綾ちゃんの職業を聞くと
とたんに「構え」る。自然療法医者のアシスタント?こいつは「敵」だ、という
モードに一気に変わってしまうのだ。






       とりあえず行き付けの皮膚科が開くまで数週間待った。それからそこの先生に相談すると、





          『入院治療の場合は私たち専門病院の医師には送り状を
     書くことはできない決まりなんです。これはあなたの
     かかりつけの内科医のところに行って頼んでみてください。』






だって。なんだあ。だったらはじめからそう言ってくれたらいいのにい。





      それなら「当て」はある。綾ちゃんの「公称」主治医は(本当はうちのドクターなんだけどね)例の、「太郎くん」つながりのあの先生だ。ようし、早速行ってみよう。
         









     んで、近所のその先生のところで事情を話すとホイホイ書いてくれた。もちろん私の患部の状態を見て、納得して下さってのことだ。








昨日まで入院していた病院の病棟に飾ってあったツリー
メリークリスマス





2013年12月24日火曜日

ドイツ自然療法専門病院体験談 2 え?綾ちゃん入院?






            
       別に威張るほどのことでもないのだが「おハダ綺麗」は
      綾ちゃんの隠れ自慢だった。綾ちゃんが実際の年齢より
      若く見られがちなのは多分にお肌年齢に依るところが大きい。
      しかも中年のおばさんに成り果てた今に至るまで何のケアせずに
      やってきたという恐るべきぐうたら。親に感謝だよね。アレルギーも
      一切無し。だがこのまま一生ええ思いが続く訳ではなかった。








               今回の湿疹騒動は応えまくりだ。頼みの漢方が一向効を奏しないというのも
   弱りどころだし。







                 綾ちゃんの腕がパンパン腫れた時、見かねたドクターが






     『こりゃあ、一回入院して集中治療を受けたほうがいいかもしれんなあ。』





とおっしゃった。実は綾ちゃんも同じ事を考え始めていた。綾ちゃん夫の以前の同僚の
方で長年にわたるアトピーをミュンヒェンにある自然療法病院に入院して集中的に
治療して克服した人がいる。10年ほど前の事でその頃綾ちゃんはまだミュンヒェンには
住んでおらず、とにかくその頃から綾ちゃんはこの病院に興味津々だったのだ。








      しかも国立病院で公的保険負担で治療してもらえるというのだ。






      どうだろう、綾ちゃんの今の状態は「入院」に値しないだろうか? 











廊下に待降節2週目のアドヴェンツクランツが吊るされています。
綾ちゃんは今日退院しました。









2013年12月22日日曜日

ドイツ自然療法専門病院体験談 1 え?綾ちゃん入院?







                       綾ちゃんは現在入院中だ。








     全部ほったらかしてここに来た。仕事も(え?)家事も(ええ?)子供も(えええ?)夫も(まあ、まあ!?)。重病人ではないにも関わらず(はあ?)、である。







        一番正直な理由を最初に白状してしまおう。ここに来たかったのだ。こんなチャンスは二度とないと知ってしまったからだ。職場に迷惑をかけようが、子供が路頭に迷おうが夫に負担をかけようが、これは綾ちゃん一生に一度のチャンスなのだ。







               もちろん綾ちゃんは病人だ。担当医に入院治療の書類を書いてもらった時点ではかなり重症だった。生命に別状があるような類いのものではないけどね。







              だけど、そういう問題とはちょっと違う。綾ちゃんは以前からここの病院に並々ならぬ興味を抱いていて、何とか内部に潜入(?)出来ないものかと思案していたものだ。何と綾ちゃんは今回「患者」として堂々と心行くまでここの治療を体験できることになった。








              その病院とはKrankenhaus fuer Naturheilweisen   自然療法専門クリニック    何と全額法的健康保険負担の国立病院だ。ミュンヘンの街中、閑静な高級住宅街の一角にある。






             ここにはすでに2週間近く入院していて、実は明日が退院予定だ。昨日までのブログ「新しい同僚」はほとんどスマホからの投稿になってしまい、慣れないせいでキレイなレイアウトになっていないと思うがその分、こちらのレポートに力を込めたい。






                  ここに至るまでの経過、ここの病院で体験したことを順番に記していこう。





新しい同僚 その二十






                    さらに、さらに綾ちゃんは彼女の時給額を知っていた。彼女は私より高い額だったのだ。1ユーロだけど、これは医療アシスタントとしてはかなり良い実入りと言える。







                      綾ちゃんが昨年、仕事を始めた時、ドクターが綾ちゃんに提示した時給はお世辞にも良いとはいえなかった。夫がずいぶん心配したものだ。我が家の財政の話じゃないよ。彼の心配は中国人の「やり方」について、だ。まあ、昨今の日中情勢を鑑みるに、訳のわからん中国人に騙されてホイホイ使い捨てって最悪のシナリオが頭をよぎったんだな。





               だけど綾ちゃんはどうしても、どうしても、ここで仕事したかった。とにかく夫を説き伏せて始めた仕事だったが、幸運にも仕事始めの最初の週、後にものすごく仲良しになるループスのおばあちゃんや「金さん」ことゴールドさん(彼女達の話はブログに書いた)などの患者さんたちと知り合いになり、彼らが綾ちゃんをめちゃめちゃに褒めた。それでなんと綾ちゃん、第一週から「昇給」したのだ。そののちも幸運に恵まれ、ドクターがものすごく綾ちゃんを認めて下さったお陰で結局のところ綾ちゃんはこの一年と9ヶ月の間に合計3回昇給したのだ。現在の私の時給は私の経歴から言えばこれ以上ないものとなっている。ありがたいことだ。







        その、綾ちゃんの時給より良かったのだ、リリーさんの時給は。医学部出身(医師免許は持っていなかったかも)とはいえ綾ちゃんより十歳年下で始めたばかりの女の子が。ばちあたりとはこの事だと思う。







        ドクターがリリーさんに




                 『50とか100とかだったら自分だって考えてもいい。(そう、彼は本来いい加減で面倒くさがりなので全然OKなのだ。)だけどこれはやり過ぎだよ。税金くらいちゃんと払いなさい。』




と言ったところ 、彼女はいきなり受付に置いてあったゴミ箱を蹴った!らしい。その後も絶叫して物を投げ壊す(!)音が聞こえたからいやはや中国人女性恐るべし。それって絶対家庭でもやっているよ、ダンナさん相手に。








       とにかくかくしてまたしても綾ちゃんの新しい同僚は消え去り、職場での綾ちゃんの有り難み(!??)というか権力?いやいやとにかく立場は外せないものとなっていくので(???)ありました。





2013年12月21日土曜日

新しい同僚 その十九





                    皆さん、税金はきちんと納めましょう。それは社会人としての常識です。




                  ドイツでは所得税は高い。特に綾ちゃんのような共働きでしかも夫との収入格差が大きい(少ない)場合はなおさらだ。綾ちゃんだって毎月給与明細を見るたび税金を引かれる前の額(元々大したことない)と手取り給与の額(更に雀の涙)それぞれにため息をついている状態なのだから。だいたい半分近くに減ると思って良い。







               だけどミニジョブって本当にそんなにいいのかな?税金払わなくっていい代わりに年金もないし、第一、これ以上そこの職場では何の将来もないってことだよ。





                  ドイツという国に税金を納めるという行為が「無駄」であって「とんでもないこと」だと思う人はこの国から出ていくべきだと基本的に綾ちゃんは考えている訳だけれど、残念ながら外国人の多いこの国ではその手の人の話も良く聞く。







               ただ、リリーさんの一件で思うのは、彼女のそのような思想が案外彼女の(ドイツ人の)夫の影響である可能性も大だなっということだ。夫婦というのはお互いの価値観に大きく影響される。例え彼女が税金というものを「決して払ってはいけない」無駄なものだと考えていたとしても、夫が普通に税金は「きちんと納めるべきもの」と捉えて生きていればこれまでの夫婦生活で必ずその点に触れる意見交換があったはずだと思う。「何故税金を納めなければならないのか」なんて子供が小学校の社会科の授業で習ってくるようなテーマだ。我々夫妻ならしのごの議論する前に、「自分たちの子供の前でおおっぴらに出来ないような後ろ暗い行為は慎もう」なんて結論に落ち着くに決まっているのだ。








                 だってそんなに大騒ぎするほどの額でもない。







                    だってドイツでは医療費や教育費、社会制度の充実ぶりは(細かな点ではいろいろあるとはいえ)素晴らしいものだ。中国人の人々だって自国のシステムとは比べものにならないだろうに。この国に来てどれほどその恩恵に与っていることか。その上、まだ税金をちょろまかそうなんて図々しいにもほどがある。







                 そういう奥さんをのさばらせておくドイツ人夫の顔を拝んでみたいものだ。








                     と、綾ちゃんはドクターから話を聞いて憤慨した訳だ。







2013年12月20日金曜日

新しい同僚 その十八




           ようやく「例の件」の話題を綾ちゃんがドクターに尋ねたのは翌週、職場復帰してからだった。どうも私としては、リリーさんが私の施術をするのしないので揉めたのではないのかという疑念を拭いきれずドクターに向かって直接切り出せずにいたのだ。





             その日は、前の週の件の日と同じように、朝のひとときだけポツンと時間が空白で後はうじゃうじゃ患者さんが来るという日だった。やっぱり先週と同じように、朝食をお相伴することになり、より一層状況が似てきた。聞くなら今だね。







綾ちゃん    『あのお~,もし伺ってもよければなんですけど、この間、リリーさん、一体何を怒ってあんなに喚き散らしてらしたんですか?あの時先生は彼女に私の指圧をさせようとなさってその後すぐにああいう事態になったので、もしかして私の施術をするのが厭で腹を立てたのかな、と思ってちょっと気にしてるんです。』








私がそういうと、それはないない、とあっさり否定したあとこんな風に説明した。





ドクター     『彼女はね、お金のことで腹を立てたんだよ。ばかばかしい。彼女が450ユーロのミニジョブを希望していたのは知っているだろう?今月はたくさん働いてもらったから彼女の労働時間数×時給は450どころか1000もはるかに越えちゃったのさ。もちろんうちとしては普通のやり方で支払うつもりでいたんだ。その旨税理士さんにも彼女のデータを送っておいたからね。そしたら彼女はそんなのおかしい、自分は余計な出費は1ユーロたりともしたくないっていうんだ。で、税理士を通さずに私から税金を引かない額を直接くれるのでなければこれ以上一秒でも働くのは嫌だっていうんだね。』





彼女が望んでいるのはドイツ語でいうところのシュヴァルツアルバイト(黒い労働=違法労働)だ。ええ~?そんな「下らない」ことであんなに大騒ぎしてたんだ~!!







              綾ちゃんは心底驚いた。




             

2013年12月18日水曜日

新しい同僚 その十七









              綾ちゃんが自分のいた部屋(4号室だ)を片付け終わったその時、またしても玄関のベルが鳴り次の患者さんがやって来た。











                慌てて白衣を羽織って受付をした。もはやここのアシスタントは私しかいない訳だから今日はこのあとは仕事だな、と腹をくくり新しい患者さんの施述に向かおうとしてドクターにその旨伝えたが却下された。










              『吉岡さんは今日は患者さんなんだから仕事はしちゃだめ。患者さんたちは待たせておいて構わないから、もし時間があって手伝ってくれるのなら電話番だけしてくれると助かります。』













               実際受付に一人いるのといないのとでは仕事の捗りかたがまるきり違う。あきらめて事務作業に没頭していたら(ドクターからの電話で駆けつけた)奥様がいらっしゃった。そしてそれと交代に私には帰宅令が出た。







           その週はその後もほぼ毎日通ったけれど私が何度申し出てもやはり仕事はさせてもらえなかった。(私の目にはドクターは意地でも私を使うものかと心に決めているように見えた。)リリーさんの事件もなんとなく言い出せなくて訊けず仕舞いだった。





2013年12月17日火曜日

新しい同僚 その十六







          わめき声はしばらくして止んだ。おそらく十分にお金をもらったんだと思う。リリーさんは出て行った。








            ドクターは患者さんの鍼をまず打ってから綾ちゃんの部屋にやって来て、少しだけ足の指圧をしてくれた。鍼を打ち終わると、今度はさっきの患者さんの指圧に行く。そうこうするうちにまた次の患者さんがやって来るという繰り返しだった。










            綾ちゃんはドクターに施術を受ける間、終始無言で事情を尋ねることは控えていた。、、、と、言うとなんだかしんみりした魂の交流っぽく聞こえるが、いやあ、気まずいの何のって、これまでにここで体験した「気まずい」で賞第二位だな。第一位については下らなくて笑える話なので近いうちに別に書きます。いや、だってさ、『ねえ、ねえ、ねえ、ドクター、今のどんちゃんがんちゃん、一体何事なの?』なあ~んて訊ける訳ないじゃん。第一、ドクター本人がなんか知らんがハラワタの煮え繰り返る想いをしているに決まってるんだろうからね。










          そうこうするうちに患者さんが次々やって来る。ドクターもそろそろ限界に違いない。40分経ったのを確かめて、綾ちゃんは自分の身体に刺さった鍼を自力で抜き始めた。


2013年12月16日月曜日

新しい同僚 その十五






                   さすがにもはや治療どころではないなと思って、治療台から起き上がろうとしたその時、どどどどっとものすごい足音がこちらへ向かってやって来て、ノックもなくドアが勢いよく開いた。リリーさんが憤怒の顔相でずかずか入って来る。綾ちゃんは(実は彼女が何をしに来たのかは見当ついていたけれど)いくら何でもそれは失礼だろうと思って、「ちょっと、一体何事なの?」と訊いてみたけれどリリーさんは無視だった。そのまま彼女はこの部屋の奥にあるスタッフ用の荷物置き場をババンと開けて自分の私物をかき集めた。リリーさんは自分の荷物をひっつかむと今度はドアを閉めもせずに出て行った。









               あ~あ、とため息をついていると今度は違う足音が聞こえて(ドクターだ)こちらの部屋に来るかと思いきや、隣の薬品庫に入って行った。な~るほど。これも大体見当ついた。あの部屋の奥には現金用の金庫があることを綾ちゃんは知っている。ドクターは今日限りでリリーさんをクビにするために即金で今月分のお給料を用立てようとしているんだ。











             ううん、このタイミングで綾ちゃんがのこのこ現れるのも「間」が悪いよね。でもさすがにのんきに指圧を待ってられる状況じゃあないし、もう今日は治療は無理だよ。次の患者さんも来ちゃうし ・ ・ ・。そしてそのあと患者さんは次から次に来る予定なのだ。
綾ちゃんはそろそろと起き上がって洋服を着はじめた。











            すると、ほうら、やっぱり、ドアのベルが鳴って患者さんがやって来た。綾ちゃん洋服を着る速度を早めながら耳を澄ますが、案の定、やって来た患者をリリーさんは無視している様子だ。急げ、綾ちゃん!!










          すると綾ちゃんより一歩早くドクターが飛び出してきて患者さんを1番の治療室へと案内する。ドクターは廊下まで出てきた綾ちゃんに向かって、










              『吉岡さんは治療を受けるんだから部屋で待ってなさい。』










と厳しいお言葉。は~い、しゃしゃり出るのは止めにします。すごすごと引き下がった。








           が、私が部屋へ戻り患者さんも又、別の部屋にいるというのに、リリーさんはまたしてもわめき始めたのだった。




2013年12月15日日曜日

新しい同僚 その十四





                       リリーさんのわめき声が聞こえて来る。ずいぶん長い間一人でわめき散らしている。一体、何が起こったんだろう?まさか、綾ちゃんの指圧をしろって言われて怒ってる訳?まさかあ。じゃ、他のことで何か気に入らないことでもあったのかなあ?それにしてもものすごいヒステリー声。知的な印象のお嬢さんだっただけに結構ショック。










           どんな事情があるにせよ、治療家としては失格だよ。リリーさん。今、他に患者さんはいないけど、綾ちゃんだって立派な患者なんだよ。ここは病院なんだから。









          なんて言ってるかはわからない。全部中国語だからね。綾ちゃんが中に割って入ったって何がどうなる訳でもないのでとにかく治療台に寝っころがったままひたすら待つ私。
とにかく何が起こったかはわからないが、またしても新しい同僚が今日限りで出て行ってしまいそうなのは火を見るより明らかだ。ここまで大きなトラブルを起こしておいて、その後平気の平座でにこやかに仕事は普通出来ない。











          少し経つと今度はドクターの声が聞こえて来た。押し殺した声だが明らかに怒っている。彼が一言、二言言うと彼女が五十から百は応酬する。リリーさん、凄いコワイ。こんな人だったんだと思うとかなりがっかり。








                 『&%$#!?/:<'!!!!:?~%>*;<=&!!!!(*`Д´)ノ!!!』






                 『/%*<*!&'~/+@<=&#$[?_^]`{>?*!!!(#`皿´)』











                                     まあ、とにかく、綾ちゃんには一言もわからない。ただただ待った。ひたすら待った。









                すると今度はバケツを落としたような凄い音。ドンガラバリバリ~!!また激昂するリリーさんの声。再びドンガラガッチャーン!










                  い、命懸けで仲裁に入ったほうがいいかも。











             いやいや。ここはドイツ。綾ちゃんは綾ちゃん夫がドイツの警察主催の安全講習会でくどいほど念を押されたという言葉を思い出した。

              『いかなる些細なケースでも決して勝手な自己判断で仲裁に入ってはいけない。必ず警察を呼ぶこと。』





                   これって、まさに今のケース?







2013年12月14日土曜日

新しい同僚 その十三





              次の週、「患者」として出来る限り毎日通った。病院は連日商売繁盛で空いてる時間帯を見つけるのが難しいほどだったけれど、そういう日には鍼を打ってもらうだけにとどめたりして過ごした。リリーさんはまめまめしく働いていたから特に何か心配しなければならないことはなさそうだった。




            そんな日々を過ごしていた時のことだ。その日は朝一番の時間帯が空いていたので綾ちゃんがそこに予約を入れた。リリーさんが来るのはどうせ9時以降だから、お茶を淹れたりとか朝の準備を手伝えるしね。8時ちょっと前に自分の合鍵で病院を開け、勝手に仕事の準備をしてたらドクターがやって来て、予想通りに(!)朝御飯のお相伴をすることになり(綾ちゃんはこれを見越して朝食をとらずにいた)一息ついたところで治療をしてもらうことになった。そう、一、二週間休んだってそんなテンポが急に変わる訳もない。今日一番の患者さんは9時半からでまだ余裕がある。まあ、その後は超満員であっぷあっぷだけどね。









            『じゃあ今日は足の指圧からね。』







        そう言われて贅沢な時間の流れに身を委ねようとする綾ちゃん。









         ちょうどその時、9時直前でリリーさんがやって来た。するとドクターがふと思い付いた顔で、








                『いい機会だからリリーさんの指圧、受けてみる?』







とおっしゃった。おおそれは本当にナイスアイデア!後輩の指導をするのはすごくセンシティブで難しいんだ。特に相手がキャリアを持ってたりプライド高そうな感じだとね。でも今のこの関係ならキビシイ「患者」として「ご意見」出来るもんね。






             『それは願ってもいないチャンスです。是非お願い出来ますか?』







       するとドクター、








               『よし、わかった、じゃあ連れて来るからちょっと待っててね。』







そうおっしゃって部屋を出て行った。








                 そうして、それからずいぶんと長い間彼は戻っては来なかった。




2013年12月13日金曜日

新しい同僚 その十二







             綾ちゃんの治療のお時間。おお、何と贅沢!事前に病院がおヒマな時間帯を選んでいるとはいえドクター自ら全行程を行って下さる。中医学における綾ちゃんの診断は肺気滞ということだ。う~ん、イイ気でゼクトなんか飲んでたからね。アルコール禁止令だな。こりゃ。




        が、治療は結構痛い。皮膚が敏感になっているせいもあるけどね。小さい剣山をひっくり返したのが先端についている小さなハンマーのようなもので膝の裏、それから頭頂部を叩く。アイタアア~!!血が滲んできたら(!)すかさずそこに吸玉を施す。一種のしゃ血だね。

  

           足の指圧もしてもらう。今日はただ、ひたすら両足の湧泉の部分をぐいぐい押される。なんとなく気安い心持ちがして私はドクターに話しかける。






綾ちゃん         『リリーさんって医学部を卒業なさってドイツ語もあんなにペラペラなんですから将来は自然療法士としてやっていくおつもりなんでしょうかね。お若いし。』










    するとドクターは意外なことを言い出した。






ドクター       『彼女の知識と能力から言えば或いは資格は取れるかもしれないね。だけど駄目だよ。彼女には。人を治療するということをあの娘は完全に勘違いしている。数年前、うちでバイトしてた時から何の進歩も無いんで、ああ、やっぱり、と思ってがっかりしているところなんだ。そう、彼女には誰かの病気を治すなんてことはできないよ。』











これはこれは、随分辛口なお言葉。そんなにひどいのかな?パッと見た目には患者さんに対してはにこやかに丁寧に接しているように見えるけどな。大体、ドクターがこんなにネガティブなコメントをすることはとっても珍しいんだよ。










         とにかく、綾ちゃんの病欠以来、なんらかの空気が変わってしまったことは間違いない。







       

2013年12月12日木曜日

新しい同僚 その十一

              


     新しい同僚のリリーさん(仮名)にもご挨拶しなくっちゃ。さっきから私の回りを忙し気に歩き回っているけれど、きちんとご挨拶はまだしていない。





綾ちゃん     『この度は本当にお世話になっております。リリーさんも小さいお子さんがいらして大変なのにありがとうございます。』






リリーさん『ええ。私はもっと後でゆっくり仕事を初めようと思っていたんですけどドクターに今だけ特例で毎日来てくれ、と言われたので。』






綾ちゃん『あのお、さ来週になったら私も出てこれるのでリリーさんともスケジュール調整出来ると思いますよ。ご希望の時間帯とかありますか?』






リリーさん   『いえ、私からは何とも。吉岡さん、直接ドクターに訊いていただけますか?私は来いと言われたから来ただけなんです。』






綾ちゃん   『あの、でもここで将来的にきちんとお勤めなさるんですよね。今のうちにご都合を伺ってお互いに時間調整しておいた方がいいかなっと思ったんですけど。』







リリーさん    『こちらの条件ならドクターに既に伝えています。わたしは本来ミニジョブしかする気がないんです。』






ミニジョブというのはドイツで最近導入されたパートタイムジョブの形態で1ヶ月の労働給与が450ユーロ以内であれば税金申告抜きで、時給×労働時間そっくりそのまま支払われる。雇用者・被雇用者双方に「お得」なので近年、パート希望の主婦を中心に広がっている。もちろん良い面だけでなく社会保険、年金等なしなどという近視眼的で短絡的な面を忘れてはいけない。





      リリーさんの時給を知らないけれど、午前中勤務にしたってせいぜい週2回が限度だ。でもそれにしたってずいぶんつっけんどんだな。何だか妙に空気が変だぞ。リリーさん、怒ってるのかな?





         まあ、いいや。リリーさんの言う通り、ドクターがお決めになったことだし現状としてはどう考えてもこれがベストだ。私は治療に専念しようっと。






2013年12月11日水曜日

新しい同僚 その十






                 数日後、患者として職場に行った。こんにちは~! お薬、お薬。鍼も打ってね。





                 おお、いた~!!  こ、これは、なかなかの美人ではないの。細身の眼鏡美人がてきぱきと働いている~!ドクターとは全部中国語で会話してるから何て言ってるかじぇんじぇんわかんないけど、患者さんと交わすドイツ語は綾ちゃんよりずっとペラペラ!パーフェクト!何もかも。素晴らしい!







綾ちゃん        『ドクター、ご迷惑おかけして本当に申し訳ありません。それにしても素晴らしい方にいらしてもらえてよかったですね。』



ドクター            『全くだ。よかった、よかった。彼女にはね、吉岡さんが完全に良くなるまで当分来てもらおうと思っているんだ。最低でも今年いっぱいはね。』






     えっ?そんなに?いくら何でもそんなに長く病欠は出来ないよ。今現在、大変なのは本当だけど少し良くなったら復活するってばあ。それとも理想的な新しいアシスタントが見つかって綾ちゃんお払い箱って意味かなあ? ちょっぴり不安になる綾ちゃん。



ドクター            『とにかく、吉岡さんは具合が本当に良くなってからでいいから仕事は事務とか電話応対からちょっとずつ始めて、そのあとは彼女と話しあってお互い無理の無いようにシフトを組めばいいけど、いずれにせよ今は病気を治すことに集中しなさい。仕事の話は今はまだ無し!』






    ううん、言葉どおりに受け止めて良いものか、イマイチ微妙。果たしてドクターの真意やいかに?








       

2013年12月10日火曜日

新しい同僚 その九







              話が大幅にずれた。






 とにかく同僚というものに恵まれずにいた綾ちゃんな訳だが今回と言う
今回はどうしても人手が要る。綾ちゃんの病欠中に新しく雇われた人って
どんな人だろう?





ドクター   『以前、うちでバイト経験のある人なんだけど
       中国で大学時代は西洋医学を専攻した女性でね、
       吉岡さんより10歳(!)若いんだ。ドイツ人のご主人と
       暮らしてらっしゃって、今回、下のお子さんが幼稚園に
       入園なさるのでパートで働きたいって言ってきたので
       お願いする事にしたんだ。本当は週に一、二回程度の
       ペースでゆっくり働きたいみたいなんだけど今、うちは
       こういう状態なんで吉岡さんがすっかり健康になるまで
       例外的に毎日来てもらう事にしたんだ。
       お互い最初から気心も知れてるし仕事も引き継ぎの必要も
       ないくらいだから安心して仕事を任せられるよ。
       と、いうことでこちらの心配は要らないから吉岡さんも
       じっくり静養して、動き回れるようになったら仕事じゃなくて
       患者として毎日通ってきなさい。』






 ひえ〜!!これはこれは。これまでのよくわからないバイトさんたちと違って
本格的じゃない!じゃあ、綾ちゃんよりきっとずっと仕事も出来るんだ。
医学の知識も漢方もドイツ語も中国語も完璧ってことなんだ。しかも若い!
素晴らしい!




   よお〜し。足の腫れが引いたら患者さんとしてその方に会いにいこう!




ヴェレダのカレンデユラオイル
今回お世話になってます。





2013年12月8日日曜日

新しい同僚 その八







       とにかく綾ちゃんはこれまで「同僚」と呼べる存在に
      恵まれていない。ブログで紹介したことのあるヒュウちゃん
      とか犬食い発言で一世を風靡した(?)りんちゃんはそれでも
      長く続いた方で2ヶ月くらいはいたかな。
      (ちなみにりんちゃんはあまりに時間にルーズだったり
      忘れ物や失くし物が多いのでクビになりました。一度彼女の
      方から、もう一度雇ってくれってきたので再度雇ってみたけれど
      大切な場面ですっぽかすのでやっぱりこれ以上ドクターが
      我慢出来なかった。)





       中国人ばかりだ。やっぱり言葉が不自由ないと話がつくのが
      早いらしくほいってやって来るけど、辞めるときも速攻だ。
      これまで全員「辞める」と決めたら即決でその日のうちに
      出て行ってしまう。まあ、ドイツの労働法ははっきりしていて
      3ヶ月以内は使用期間中だからそれで構わないんだけどね。





       ドイツ人とかその他ヨーロッパ国籍の人もしょっちゅう履歴書を
      送って来る。でもこちらは中々採用にならない。
      ドクターが気に入らなかったり、向こうが採用条件に不満だったりだ。
      前任のカリンさん(仮名)が4年続いたっていうのは奇跡的なこと
      だったのかなあ。






 
       


先日、主人が日本からのお客様から
泥付きさつまいもをお土産でいただいてきました。
わざわざ飛行機で運んでくださったんだ。(密輸!?)
今日、大学芋にして皆で食べちゃいました。
出来立てをほうばるのに夢中で写真を撮るのは
忘れちゃいました。すごおく美味しかったです。
T先生、ありがとうございました!