2013年12月6日金曜日

新しい同僚 その六








                   Aさんは綾ちゃんとは割合気安い仲。普段、彼女は指圧のとき
    絶対綾ちゃんご指名して下さる。ややこしいのは一緒にいらっしゃる
    御主人も必ず綾ちゃんをご指名して下さることで、もちろん一緒に
    お帰りになるわけだから、時間を計りながら二人真反対の作業を、
    同時に仕上がるように行っていく。ああ、サービス業だなあ。私たち。




     な〜んて普段から頑張っているからこんな時こちらのわがままを
    きいてもらって、海のものとも山のものとも知れぬアヤシげな女の子の
    施術の「実験台」になってもらったりしちゃった訳だ。





     『そうねえ、悪くなかったわよ。私はいつも吉岡さんに施術して
     もらっているからそれと比べると色々言いたい事はあるけれど。』




と、かなり正直に感想を語ってもらった。まあ、全体としてはそれほど悪くはなかった
ようだ。ただ、言葉が出来ないのは決定的だと思うけどなあ。




 ちょっと一息ついた時、ルーシーにさっきの話をしようと彼女の姿を探したけれど
あれれ?見当たらない。あのお〜。ルーシーさん、もう、帰っちゃったんですかあ?





ドクター    『ああ、彼女はね、よその病院で働く時間だからって急いで
        帰ったよ。水曜日にまた来るって。』





どういうこっちゃ。なんなんだ、あの子は?出稼ぎ?流し?



                謎は深まる。




         

流しといえば「別れの一本杉」
            

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