2017年11月8日水曜日

無駄でなかった4年半



『お義母さま、どこか痛むところはありませんか?』



綾ちゃんは背中をさすりながら(きっと床ずれで痛いだろうと
思ったので)尋ねるとすぐに反応があった。



『あのね、足が痛くて痛くて仕方がないのよ。』


そうか、足だ。なるほど。
こいつはお安い御用。なんたって綾ちゃんは4年半も漢方医学の
職場で働いていたんだ。ツボだって知ってる。


足をそっと触ってみると案の定氷のように冷たい。


綾ちゃん、息子に指導して二人で左右から足もみを開始。
生命力が弱っているのでそっとそっと優しくなでるように。


例えばふくらはぎというのは自然療法の世界では
「第二の心臓」と呼ばれている。下降した血流を上手く上昇させて
あげればそれだけでも生命力をアップさせることができるはずだ。


綾ちゃんたちは2時間ほど足マッサージを続けた。
姑の足は随分暖かくなった。


綾ちゃんはちょっとした確信を持った。
きっと明日はずっと具合が良くなっているんじゃないのかなって。





どこまでも大阪グルメ
贅沢なネタの数々


どすこい


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