2019年10月31日木曜日

あれから時は流れて、、そしてヴァルハラ


              あれから時は流れて、、、


     くみちゃんは福岡では有名な進学校を経て東京の有名大学ヘ進学した。
              もちろんドイツ語専攻で。


   綾ちゃんはくみちゃんとは異なる私立の女子高に進学して地元の大学ヘ行った。
    つまり綾ちゃんとくみちゃんの人生航路がクロスすることはなかった。
    綾ちゃんはと言うとくみちゃんほど華やかな志を持つことはなかったが、
    くみちゃんと出逢わなければ興味を持つことは無かったかもしれない
               一冊の本を手に取った。
         中学生としてはとても早熟だったかもしれない。


          

              
             そう、この手塚富雄先生の名訳
      (手塚先生はなんと綾ちゃんとお誕生日が同じ日です!すごい偶然!)

            この一冊が綾ちゃんの進路を決めた。
       ドイツ語をぺらぺら喋っているカッコイイ自分は想像出来なかったが
   ドイツ語の文学書に埋もれてオタクと化している自分なら容易に想像出来た。




      くみちゃんが東京に行ったあと、どんな人生を歩んだのか
               綾ちゃんは全く知らない。
  風の便りに、幸せな結婚をして東京に暮らしているらしいとは聞いた事がある。



      ドイツにもドイツ語にも全く興味の無かった綾ちゃんが
     もう20年以上もドイツに暮らし、くみちゃんが東京にいるなんて、
        どうしてこんなことになっちゃったんだろう?


           

                ヴァルハラ神殿
         ユリウスとクラウスが謎の刺客から逃れ身を隠した。
       

0 件のコメント:

コメントを投稿