2015年10月28日水曜日

好きとか嫌いとか






うちは精神疾患の専門ではないから、漢方、鍼で患者さんの身体的疾患を
取り除くついでに心休まる作用があったりする程度なんだけど
「気」の流れを整えるというのはつまりは精神的にも落ち着くとこへ
行くはずだから、うちで治療を行うとまず気分が良くなって(残念
ながら反対の時もあります)後から症状の改善がやって来るケースも多い。



以前にもうつ病の患者さんたちの話で書いたと思うけど、精神疾患が主訴のケースは
苦戦する。まず患者さんが「通って」来てくれるかどうかが大問題だし。
うつ病なんて何かしら行動を起こすことが億劫な病なのに、うちは
薬を渡してハイ終わり、というわけにはいかないもんなあ。次、来てくれるかなあ。
お金もかかるし。
アルタナテイーフ(代替療法)を選ぶまでに財政的に破綻しているケースも
少なくない。(精神疾患が漢方で改善できないと言ってるわけではありません。
念のため。重症患者は時間がかかるのがミソなんです。)



だからとにかく通ってくださっている方はそれだけでエライ!と思う。
うーん、初診の際に彼女が挙げた症状のどれかでも改善できていれば
そこから突破口が開けるかもしれないんだけどなあ。


綾ちゃんは病院勤めを始めてからいつの間にか他人を見るときに「好き」
「嫌い」という尺度で測らなくなった。ああ、この人は面倒臭い、とか相性が
悪い、と思う人は存在する。でも職業上の習性はプライベートにまで
影響を及ぼし、いやー、今、目の前の人に何ができるだろう、と
考える癖がついた。
レミエル嬢は、もし、この人と個人的な知り合いだったらとてもじゃないが
付き合えんタイプの人だと思うんだけど我ながらがっつり
彼女に食らいついていくなあ。



まだまだ先は長いぞ。








新種モーツアルト発見!


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