2016年11月8日火曜日

使えない?本人宛書留郵便




事務的なことなんだけど、万が一今このブログを読んでいる読者の方で
現在ドイツの職場で退職をお考えになっている方がいらっしゃれば
あるいは参考になるかもしれない、、、ことを蛇足的に書いておきます。



綾ちゃんは辞表をドクターにはいっと手渡すつもりでいた。

少なくとも綾ちゃんが以前勤めていた会社では皆そうしていたし
後から証明が必要な場合を考えて、その場で雇用主の署名を取って
それごとコピーして保管しておく、というやり方がベストなのだと思っていた。


が、このやり方に親友Sから指導が入り、綾ちゃんは辞表をわざわざ
郵便局に持って行って通常郵便料金プラス6、80ユーロ支払い
受け取り自著付き書留郵便(Einschreiben Eigenhändig Rückschein アインシュライベン 
アイゲンヘンデイッヒ リュックシャイン)扱いにして郵送した。

もちろん解雇予告期限日までに必ず到着するように日付を計算して、だ。


これはドイツで重要書類を法的に確実に相手に手渡す時のもっとも正式な
やり方で、日本でいう内容証明郵便に当たるのだと思う。
これを受け取った相手は宛名に記載されている当人が必ず受け取り証明に
自著しなければならない。



あーあ。まあ、そうだよね。でもさ、綾ちゃんは知っているんだ。


うちのドクターは「書留郵便」が大っ嫌いだ。
書留料金を払ってまで医者に手紙を送りつける輩に善意の人間がいるわけがない。
クレームに100パーセント間違いないからだ。


でもここは友人の勧めに従っておいた。




陽気なジャック オー ランタンって珍しくない?



綾ちゃんは郵便が来るであろうその日、絶対に事前に口頭で辞意表明
しておかなければいけない、でないとドクターに失礼だと思って焦っていた。
そしてその旨伝えて郵便を待った。



が、やってきた郵便配達のにいちゃんは事もあろうに差出人である
綾ちゃんを捕まえて、綾ちゃんに受け取りのサインをさせようとしたのだ!!



ナイン!そこにEIGENHÄNDIGと書いてあるからには宛名の当人しか
サインしてはいけないでしょう?と問うもにいちゃんは、サインなんて
誰がしたって一緒だ、アンタがしてくれりゃあ早いじゃないか、早くしてくれ!と
ほとんど喧嘩状態!


もちろん綾ちゃんは受け取りサインを断固拒否して(サインしたらお笑い草だ)
治療中のドクターを引っ張り出してサインさせた。



一応なんとかなった。



、、、と思っていたがその後待てど暮らせど受取り証は綾ちゃんの元に
帰ってこなかった。投函先の郵便局に問い合わせるもコールセンターに
丸投げ。ネットで問い合わせるとネット上に登録してあるものを部分的に
閲覧することはできたので、現実的なトラブルが起こっていない現状では
これ以上手間をかけないことに決めた。



、、、がこれは明らかなドイツ郵便局の怠慢とレベルの甚だしい低下を
物語っている。綾ちゃんはこれまで公私様々な局面で
この種の書留郵便を目にしてきたが、こんなお粗末な仕事は初めてである。



使えない。ドイツ ポスト。
三流に落ちたな。


名誉復権してくれ。頼む。こっちは困るぞ、いざという時。









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