2013年3月30日土曜日

夫と妻と犬と私  ⑩




    東京にある「ハーネマンアカデミー」の学長永松昌泰先生の講義を
   (テープで)聴いていた時、ある、とても大切な概念に出逢った事がある。




         アンコンディショナル ウォーム (unconditional warm) 



    という言葉だ。永松先生の授業はどの一瞬をとっても含蓄深く心に沁み入る
   名講義なのだがこの言葉は特に忘れがたい。



    つまり、ホメオパスというもの(セラピストというもの)あまねく患者の
   状態や状況に左右されてはいけない。どんな患者が現れてもどんな話を聞いても
   患者の精神状態に移入してしまったり患者を、裁判官が被告にするように
   「裁いて」しまってはいけない、と言う事だ。
   
   永松先生のブログ
   http://www.hahnemann-academy.com/blog/



    このアンコンディショナル ウォームと言う言葉は実はホメオパスだけではなく
   全ての医療従事者、ひいては人生のあらゆる場において真理となる態度なのだと
   いう事を後に知った。人はすぐに他人を裁いてしまうから。言葉や態度に出さなく   ても頭の中ですぐに善悪の判断を下してしまうから。




    特に、誰かが誰かを治したい、癒したいと思う時には患者の「人生」は情報と
   してきわめて重要であるが、それをそれとしてありのままに見ないで、常識や主観   に捕われてしまうと判断を誤る。治療家の患者に対する態度というのはきわめて
   微妙でかつ厳しいものなのだ。




    職場にいるときの私は極力努力している。吉岡綾子という「個」とセラピストと   してのフラウ ヨシオカをいつでも幽体離脱させられるように。




    そして今回、ガルミッシュのおばあちゃんとその元夫の治療にあたっては
   その「技(わざ)」ひとつに全ての勝敗がかかっていたのではないかと
   思えるほどだった。



(つづく)



          

       Tölzer Knabenchor - 中田喜直 - ちいさい秋 みつけた




    

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