2013年3月18日月曜日

TATOO ⑤





 『もう一度は18歳の時だったわ。通り魔に遇ったの。信じられない。またしても
襲われるなんて。
その時は警察に届けたけれど犯人はいまだに捕まっていないの。』



 『なぜ私だけがこんな目に遭うんだろうってノイローゼになってそのあと
カウンセリングとか色々なセラピーを受けたの。何とか人並みの社会生活を
送れるようになったのは最近の事。でも、とにかく強くならなくちゃいけないから
自分と向き合う意味で、決して自分の身の上に起こった事から目をそらさないようにと
タトゥーをしようと思い立ったの。』




    心理学に興味をお持ちになったのはあなたの体験と関係がおありなんですね。



  『そうなんです。まだ入学したてなので右も左もわからないんですけど、出来るなら
子供と関係がある分野を専門にしたいなあって思っています。』



    じゃあ、今のご病気も基本的には心因性なんですね。



  『そうなんですけど、基本的には全てとっても良くなってこの状態なんです。(現在彼女は30歳くらい。)身体が硬直してしまっていて一つ一つの動作が鎖に繋がれているようなんですけど、間違いなく自分のトラウマから来ています。』


    タトゥーをする事自体があなたの立ち直りのプロセスになったって
ことなんですね。



  『ええ、そう思ってこのタトゥーをしたんですけど、あの頃より今はずいぶん
穏やかな気持ちになれたので、今の私なら未来を見てこんな風に生きていきたいって
いう象徴のようなものを彫ってもらうと思いますね。背中に一面のお花が咲いてる
風景とか。』


こんな感じ?ちょっとこういう感性はわからんなあ。
  

 そうだよね。刺青って一度入れたらやり直しってきかないんだよね。でもこんな風に
人生と向き合っていくやり方があるんだなあってこっちが教わりました。





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