2014年6月29日日曜日

では、どこがどうアヤシイのか?


          


      プライベート保険摘要患者は保険会社が支払ってくれる
     (還付という形ではあるが)ことにはなっているがそこには
     タリフという名の協定がありこの料金表に沿った額しか
     還付されない。




        じゃあそのタリフ通りに請求すれば良さそうなものだが保険会社も出来るだけ
  支払いを最小限に抑えたいのでこのひとつひとつのタリフがものすごく安く
  設定されている。或いは公的保険医療との格差是正等の「配慮」がなされている
  のかも知れない。



   もしもばか正直に「鍼一回」などと請求書に書くと8ユーロとか少額請求に
  終わってしまうし、うちは鍼一回60ユーロだからとそのまま書くと
  保険会社からの還付金はあくまで8ユーロなので残りの52ユーロは結局自分払い。
  それでは月額大層な額を払って私費保険に入る「意味」が無い。
  もっと自分にとって「有利」な請求書を書いてくれる治療家のところに行こう、
  ということになる。


          かくして一回の施術を受けた後患者は実に様々な治療を受けたことになって
  へんてこりんな請求書を受け取る。このカラクリを知らない患者さんの
  リアクションは見物だ。



   が、ほとんどのこの種の患者さんは事情が解っていて(経験の問題だからね)
  大抵自分から「使用すべき」タリフについての指定がある。皆それぞれ
  契約内容が違うからね。中にはとんでもない治療名を指定する人もいて
  漢方とは似ても似つかない請求内容になる。



   例えば「指圧」「中国按摩(Tuina)」というタリフは無いのだそうだ。
  マッサージ系はリンパドレナージュとか骨盤矯正のマニュアルセラピーとか
  西洋もので代替せざるを得ない。




    うちの場合、よおく見ると請求書自体は「本来の」治療から
   さほど「逸脱」していない。良く見ないと判らないっと言うあたりが
   哀しいが。まあ、最初の頃こそ度肝を抜いていた綾ちゃんも
   これはかなり「良心的な」請求内容だと言うことを理解し始めた。



    何よりミュンヒェンで一番大きな某有名漢方医(ドイツ人)に通っている
   友人からそこの発行した請求書を見せてもらってからなおさらそのように
   感じるようになった。




    それは本当にメチャメチャなものだったのだ。



    そしてその友人は法律家で彼曰く、治療にどのような名称を付けるかの
   拡大解釈と言うのはどこまでも「アリ」なのだそうで医者と患者間で
   合意が出来ている限りいかなる問題もないのだそうだ。


          いや、それを「なれあい」と呼ぶのでしょう。





大型ショッピングモール地下。
子供がゴーカートならぬ「乗馬」出来る!?


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