2015年9月16日水曜日

シンプルに患者の希望を聞く





     ぐちゃぐちゃあれこれ考える綾ちゃんをよそにドクターは
    いたってシンプル。いつものことをやる。患者さんの希望に沿って
    できる限りのことをする。




     そうだにゃあー。あれこれグズグズ批判的に見るのも良くないのかなあ。




     オードリーママのいう通り、ある年齢になったらかちりとスイッチが入って
    この子が突然重症の肺炎持ちにならない保証はないしなあ。
    予防医学の基本に則ってバランスの乱れた箇所があれば丁寧に労わる。
    そう、治療するというより労わるという言葉がぴったりだな。



     綾ちゃんも英会話なんてまるきり苦手であーうーって言いながら訥々の
    会話なんだけど、ママがドイツに馴染めなくて孤独で辛い思いをしているのは
    よくわかる。ダンナもドイツ語出来ないらしい。ドイツ語一切抜きで
    仕事してるんだ!そりゃあ、夫婦二人でドイツになじまないわけだ。






      『経済大国のドイツで生きていくことを選択してやってきた
      我々なんですけど、やっぱりこれから幼稚園に入る予定の
      息子に英語とドイツ語とハンガリー語の三カ国語で生活させるのは
      ストレスが溜まるんじゃないかと心配しているんです。
      やっぱり息子のためにアメリカに帰ろうかと思案している最中
      なんです。』




      でもほら、ほーらね、やっぱり話がおかしいぞ。
     息子はここで生きていくのならハンガリー語とドイツ語の二カ国語で
     済むはずだ。今現在英語だってできないわけだし。
     英語の話題が出てくるのはママがドイツ語が出来ない、その一点に
     かかっているのだからママがドイツ語勉強すればいいだけじゃないの?
     (、と綾ちゃんはもちろん面と向かって訊かなかったがむこうが察して
     自分からこう言った。多分、周りの皆から同じこと言われてんだろう。)




      『もう私は新しい言葉を始めるには年を取り過ぎていて、、、。
      もっと若ければいいんですけど。』




      にゃあにー!?35歳だぞ、35歳!年を取り過ぎているだとお!



      綾ちゃんはどうしろというのだ?え?死ねというのかあ!?



                  いや、言いがかりだって、、、。




                               


くらげさん


  

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