2015年9月27日日曜日

オーラの代替としてのファッション




   お化粧品やアクセサリー、お洋服といったおしゃれアイテムは女性にとって
  戦闘服。鎧兜と同じく自信のない自分を守ってくれて奮い立たせてくれる。
  若かりしお勤め時代、朝、出勤前に鏡の中の自分を見るたび「よっしゃあ」って
  気分になった。ごてごて着飾ればいいんじゃあない。薄化粧でも外から
  見えなくっても関係ない。自分らしさをかちっと容器で固めてブレない
  自分を作る。夜、家に帰ってメイクを落とした素の自分に戻るといや〜、
  エラかった、今日のワタシって自分を褒めてあげられる。




   あの頃の気分を思い出しつつ、患者さんと向かい合う毎日を送る自分が今、
  興味あるのは、患者さん一人一人が「どんな自分を社会的に見せたい」と
  思っているかが身なりに大変よく表れているっていうことなんだ。




   そしてこういうチェックは男性であるドクターは意外と疎い。まあ、ドクター
  その人が外見には呆れるほど無頓着で綾ちゃんがしょっちゅう襟を直してあげたり
  後ろ前のジャケットを着替えさせてるからね。(奥さんはどこへ行ったー!)



   昔、学者のタマゴだった綾ちゃんはこのタイプの人をたくさん知っている。
  (大学院はこんなのばっかりです。オンナも。)
  自分の知性に自信があって人間は外見ではない、中身で勝負だと本気で(!)思って
  いる人はルンペン風で一向身なりを気にしない。あと、それから本当に外見を
  気にするDNAに欠けている人。こういうのって国籍は全く関係ないから面白い。



   でも大抵の人は髪型や靴や洋服を自分の一部と認識して色んなサインを
  出している。綾ちゃん、一時期人間のオーラを見る練習みたいなのをしたこと
  あるんだけど(で、ダメだったけど)結局、オーラもいいけどオーラ以前に
  その人の雰囲気を「感じる」方が手っ取り早く色んな情報が入るなって思うように
  なったんだ。いや、オーラで挫折した言い訳といえばそれまでなんだけど、、、。




   たとえば「黒」。黒って色は使い勝手が良くて便利な色だと思うんだけど
  上手に使いこなすのは意外と難しい。かくいう綾ちゃんも、今日はどうしようって
  悩んだときはえーい!無難に黒にしちゃえって黒でまとめちゃったりするし
  小物類は必ず黒を一式取り揃えておく。靴、バック、靴下類、帽子、髪飾り、、。
  大抵の組み合わせに耐えるし時間が無いときの優秀なヘルプだ。でも、、、。





   綾ちゃん、オーラをちゃんと見ることはできないんだけれどオーラが「真っ黒」な
  人はなんとなくわかるんだ。こういう人はファッションも黒ずくめで決めてる
  人が多い。って相乗作用ってことかもしれないんだけどなんとなく互いに
  相求めあうっていうか。



   その人の魂が自分の一部として黒を身につけることを要求している場合と
  ファッションとして着ている人の魅力を引き立てる色あいとしての黒とでは
  なんというか、反射の仕方のようなものが違うんだ。


       


           

黒ずくめといえばこの人たち






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