2015年9月24日木曜日

口紅を買いだめするわけ





        なぜ口紅を10本も買わなきゃあならないかって?




      うーん、必要な時にあれれ、ない?ってことがないように予備を
     置いとくでしょう?自宅の洗面所に1本、バッグに1本、職場に1本。
     慌ててる時はさっと直接塗る。本当は紅筆を使うんだけどそうはいかない
     局面も多い。特に職場ではね。




            こんなこともあった。




      2年ほど前だったろうか?中国からドクターの従姉妹さんがやってきて
     病院の雑務とかお料理とかお手伝いをしてくださっていた時期があった。
     年齢はたぶん綾ちゃんとさして変わらないくらいだけど童顔が可愛らしい方で
     でも常にノーメイクで通していらした。




      いろいろあって中国で上手くいかないことがあったらしく、実は
     ドクターは彼女にドイツ移住を勧めていた。自分がここミュンヒェンで
     面倒をみるからうちの病院のスタッフとしてゆっくりドイツ語を
     学びながらここで暮らしてみないかって。離婚とリストラという
     人生の重大局面に立たされていた彼女にとってこれ以上ないオファーだ。




     んで、彼女のヴィザの可能性を調べてもらいにドクターの顧問の弁護士さんの
     元を訪ねることになった。ドクターと彼女と二人で連れ立って。
     




      二人でこれから出かけるという時になってその彼女は突然、綾ちゃんの
     ところにやってきて右手を唇に当てて左右に動かすジェスチャーをする。





         え???口紅、、、をつけたいの??



         ま、まさか、綾ちゃんの口紅を貸してくれと言ってる???





      その、まさかだった。ちなみに綾ちゃんは当時病院の自分の専用棚を
     彼女とシェアしてはいた、、、が化粧道具は巾着に入れて
     蝶結びにしていたのだ。




            

こういうやつ。女子なら誰でも一つは持ってるよね。
なんでここに予備の口紅が入っていることを知っている!??



ささっとリップクリームみたく唇に綾ちゃんの口紅を塗って
なんの躊躇もなくお出かけしていった彼女。




結局これからドイツ語の勉強をするのはしんどいし女友達と離れ離れになるのは
嫌だと決断して彼女はドイツには残りませんでした。


彼女が慌てて使った口紅はあとで綾ちゃんがあっけにとられてキャップを
もう一度開けてみると、、、



強く押し当てすぎたのか根元から折れていました。
そう、口紅は折れやすいんです。


だから予備は必要。








   




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