2015年11月23日月曜日

はじらいの境界線






    医療関係者なら解ると思うけど、わしらの世界では身体をさらすことに
     対する羞恥心を持っていては仕事にならない。恥ずかしがっていいのは
デンタルな人たちくらいのもんだろう。




      綾ちゃんは医者じゃないから医学部の様子とかは知らないけど
      自然療法士養成学校はそうだった。ドイツの学校だから特に全体として
     恥じらいの度合いが違うのでびっくり一人赤面する場面も多かった。



注射を打ったり(ドイツでは法律上注射を打ってもいいのは=治療目的で
人体を傷つけることが許されているのは医者と自然療法治療師だけだ。
そう、看護師はこの限りでない。日本はどうなのかな?現実には
ドイツでも看護婦さんが主に注射を打っているけれど法律を盾にとって
注射を打つことを拒む看護婦さん、看護婦に打たれることを拒む患者も
存在する。少数だけどね。)西洋医療的診療の授業なんかではみんな
ヘーキでパンツ一枚になれるし(綾ちゃんはジョギングパンツを持参して
行ったらそんな奴おいら一人きりだった!ジーザス!)。




普通の病理学の授業中でも、しょっちゅう誰かが服を脱ぐ。
一度感染症の授業中に30歳代の女性が突然、手を挙げて立ち上がって
教壇の前まで来るとおもむろにジーンズを下ろして内股の斑点を見せ
「これはどうなんでしょうねえ。実はこれこれのことが最近あったんですけど、、。」
なあんて語り出したりしたことがあったっけ。




綾ちゃんだって毎日仕事で患者さんに触れる。


泣いている患者さんを抱きしめるなんて日常茶飯事だし
(ただし!男性の場合はやらない!)身体の不自由な方の着替えやベットから
起き上がるのを手伝ったりする時には両手で抱きしめる仕草もするし
(これは男性でもやる)治療中に必要であれば下着の中身が目に入ることもある。
綾ちゃんが恥ずかしがってちゃ患者さんが可哀想だもんね。
職業意識のど根性ってのはすごいもんだ。



でもやっぱり素の綾ちゃんはやっぱり元の綾ちゃんのまんまで
きっと誰しもそうなんだろうなって思う。
自分が患者になってみるとわかるもんだ。
恥ずかしいものは恥ずかしい。




2015年初雪



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