2016年7月20日水曜日

国賓のごとく受け入れてもらえるという幻想


                    19歳の男の子にとって突然の海外留学はハードなものだ。留学試験に
    合格したとなると、そのあとは国賓の如く受け入れてもらえるというのは
    幻想なのだけれど。



     綾ちゃんの大学はミュンヘン大学と(当時、現在は廃止と聞きました)交換
    留学協定があって毎年ドイツ人学生がやって来ていたけれど、派遣学生が
    女性の場合、独文科の綾ちゃんがケア担当だった。多くは国文学科や国史学科に
    留学してくるので授業のケア担当の学生も別にいて、歓迎会を催したり
    遠足したりとそりゃあ楽しいに決まっている。至れり尽くせり。皆で一緒に
    遊ぶから彼らは大体日本語ペラペラになって帰っていく。そういうの見てると
    留学ってこんな薔薇色の日々だと思っちゃうよね。

                        でも反対の立場はそうはいかない。

                その男の子から連絡を受けて8月の日曜日の朝、ヒルシュガルテン(鹿公園)で
    ヴァイスヴルスト(白ソーセージ)を頬張りながら戦況を聞くと、かなり深刻な
    状況らしいということがわかった。


                    どうも彼の留学制度というのは留学する能力を備えた貧しい若者に資金援助を
    する。というのが趣旨であるらしい。もちろん理にかなっているけれど。



                     つまりはシステム的には私費留学と同じで大学にも自力で入学しなければ
    ならないし住居も自分で探す。困ったときの相談役は地域にいるけれど
    基本は自力。そのための準備期間も十分あった、、、が当人がそれに
    気づいたのは随分後になってからだった、みたいだ。




         
                      抹茶色に着色した跡は見受けられない。抹茶も入った
       グリーンテイーベースのシードル??みたいな感じ。
       洋ナシのジュースが入っていて意外に飲みやすかった。

       でも日本みたいに甘くないお茶のペットボトルって無いな。



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