2016年1月22日金曜日

ブルーカラー




          ここ数日間、友人のオープンしたタイマッサージ店
          宣伝をします。興味のある方、HPの携帯の方の番号に電話をかけて
          Ayakoの紹介と言ってPimさん(女性)をご指名くださーい!





      あれから数年経った今でもあの時の彼の姿と土砂降りに煙る
     空の色や空気の匂いを覚えている。それは何やら綾ちゃんの心象風景と
     なって永く留まっているのである。




      彼を家まで送り届けた日から一ヶ月ほどが過ぎた頃、再会の日が
     巡り来た。早朝05時17分、始発電車の車内でのこと。ものすごく
     時々なんだけど、患者さんのリクエストで綾ちゃん、超早起きを
     することがある。患者さんが7時に来るとなると(そしてこういう方は
     お仕事などの差し迫った都合から早朝を選んでいるので遅刻はあり得ない
     どころか心持ち早めにいらっしゃる)こっちは最低でもその30分前には
     病院を開けて準備万端にしておきたい。ドクターはそこまでしなくても、
     とおっしゃるがこれは仕事人の意地なんだ。遅くても6時半に着くとなると
     郊外組の綾ちゃんは始発に乗る羽目になる。



      綾ちゃんが自分のことを肉体労働者だなあと感じるのはこんな時。
     始発に乗ってミュンヘン方面にお仕事に行こうなんて人は皆、あからさまに
     判る服装に身を包んでいる。ペンキ塗りだったり職工だったり、男の人なら
     汚れていいようなつなぎのズボンだし、女性だと職場で着替えるんだろうけど
     お化粧やアクセサリーに身を固めていたり、スーツやパンプス姿の人なんて
     まずお目にかからない。06時過ぎの電車からはサラリーマンが一気に増える
     けど(そして7時以降は子供でアップアップになる)。





      その始発電車で声をかけられたんだ。彼に。その時わかったんだけれど
     彼は子供ではなかったんだ。ちゃんとした社会人だったんだ。


                 ブルーカラーの。





             

            ETALIA内の石鹸コーナー。綺麗なのがたくさん。




     

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