2016年4月30日土曜日

「彼女」というステイタス




    欧米では未成年の性交渉がオープンだとか言って他の国がまるで後進国で
   あるかのようにひょいひょい追随するのは危険だと思う。
   実際綾ちゃん自身もこのオープンな雰囲気に最初はびっくりしつつも
   現在はそれもアリかなと考え始めているのは確かだけれど。



    でも、元々の文化的背景が違うのだからうわべだけ真似るのはやっぱり
   危ない。




    何が一番違うかというと、(少なくともドイツ国内の事情しか綾ちゃんには
   解らないが)「彼女」「ガールフレンド」というのははっきりとした(口頭だが)
   「契約」事項で、これは日本でいうとほぼ婚約者くらいの扱いだと思って
   間違いない。 パーティーがあれば「恋人」の身分として同席するし時には
   家族旅行について行くことすらある。準家族としての待遇を受けるんだ。
   でも二人がのちに別れてもそうなのって感じでかなりあっさり受け入れる。
   (当人同士の感情的な軋轢は別として)大騒ぎしたりはしない。恋人という
   法的には何の権利義務もないただ伝統的な身分の問題なのだけどそこには
   日本でいう「彼女」「彼氏」よりもはっきりと重い空気が流れていて
   これを理解せずしてどっちが良いとか悪いとかいう議論はできない。
  




    こういうのってヨーロッパだなあって思うんだ。むしろ日本よりも「家族」の
   一体感って強いように思う。子供が大きくなれば性的に成熟していくのは当然の
   ことでパートナーができることも深い関係に入っていくことも認めて良い。
   でも勝手にさせるんじゃなくて家族はその状況を把握しつつ、なんだ。



    綾ちゃんが数人の知人(ママ友、ドイツ人の友人、仲良しの患者さんなど)に
   確認したところ、やはり誰もが自分の子供の「初体験」の日時を把握していると
   いう。ひやあー。だからオープンで自由にさせているようでその実、大変なことが
   起こらないようコントロールしているんだと思う。



    綾ちゃん、自分が子供の立場だったら、戸惑っちゃうと思っちゃうなあ。






昨日はユリウス ベルガーと歩 ヤンケ先生のコンサートに
行ってまいりました!


       去年、ザルツブルク音大のサマーコースでお世話になったお二人。
       観客を魅了するすばらしいコンサートでした。





          



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