2014年5月29日木曜日

再び追い出される




               あの日はみんな興奮してたから舌足らずだったんだろうな。



              ロンさんは自分が追い出された原因を「病院」で「携帯をつかったからだ」と
   文字通り解釈。電話を済ませてのこのこ帰って来た。



            これが中国語ではなくってドイツ語の会話なら助け船の出しようも
   あったのだろうと思う。




            いや、違うな。綾ちゃん、普段から母国語とは違う言語で生活する者として
   イヤになるほど痛感していることがあるんだ。普段頑張って外国語で
   しゃべっている分、母国語の通じる相手に対しては思いもかけぬほど
   心安く感じてしまうし、その一方で相手に関する人間観察と対人評価が
   キビシクなってしまうのだ。ドクターもロンさんがドイツ人だったなら
   もっと理性的に話し合えたのかもしれない。でもそれ以前にそもそも
   彼らの中にここまで急速に深入りはしなかっただろうな、ドイツ人なら。



           綾ちゃん自身もドイツ人の患者さんへの評価と日本人の患者さんに
   対してでは大きな開きがある。患者さんが日本人だといきなり「身内」気分が
   発生するから距離感の取り方にむしろ随分気を遣う。


    これは何年経ってもどれだけ外国語が上達しようと変わらない。




              だから、ここでもう一度繰り返すがこれが重要なんだ。




                        「親しき仲にも礼儀あり」



        そしてロンさんは改めて追い出された。おそらく今度は品行不良を
    申し渡されて。




          ドクターは面と向かって厳しく接した。同じことをしたのが
    ドイツ人なら(あんまり想像し難いが。やっぱドイツ人ってエライもんだわ。
    それだけ礼儀正しいってことだね、ドイツ人)
    もっとこちらの応対も違っていたはず。も少し理性的に話し合うとか。







ミュンヒェン東駅に近いソーセージとかを売っている
飲食店。古い映画に出てきそうなうらびれた雰囲気に
思わずシャッターを切ってしまった。
そういえば最近はドイツでもこういう汚いお店って滅多に見なくなりました。
不思議と懐かしい気がしたのです。




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