2014年5月6日火曜日

絆の生まれる時








       『息子のニキビは一週間もしないうちに綺麗さっぱりなくなって
    体調もすこぶる良いんです。この病院のことをことのほか気に入って、
    家でもここの治療のやり方は全然よそとは違うねって、良いお医者さんに
    出会えて良かったねって、何度も何度も話しているところなんです。』



       今日はバーデさんの御主人もご挨拶にいらっしゃった。そうそう、うつ病は
 治療効果が出るのに時間がかかる。普通ならそれまで待てないだろうが
 息子の治療をパラレルで行ったのは良かった。こんなに若くて
 ぴちぴちした(イイ)男、しかももともと健康体、ニキビを治すくらいちょろいもんだ。
 でもバーデさんにとっては素晴らしいデモンストレーション。漢方は効く!大丈夫!
 私の選択は間違いない。と希望の光となったわけ。



        一ヶ月近くが過ぎるころ、綾ちゃんは連日のようにネットでうつ病関連の記事を
 読みあさった成果で「うつ病博士」状態になった。食べ物睡眠時間の過ごし方家族の
 サポート音楽趣味言葉スポーツサプリエトセトラ。患者さんの負担にならぬよう、
 さりげなく生活習慣や心持ちを穏やかにストレスフリーな状態に持って行けるよう。



        そして綾ちゃんは気付いていた。連日無い時間を削っては山積みの本とネットに
 首っ引きでドクターもバーデさんの病状と取り組んでいたのを。



         月曜日の朝など病院に足を踏み入れようものならドロボーでも入ったかと
 見間違うほどのドクターの部屋の散乱ぶり。めまいを覚えながら本やら走り書きを
 揃えていれば嫌でも目につく。中国語の漢字を拾い読みするとドクターが週末を
 まるまるバーデさんのケーススタディに充てたことが読み取れる。



             そんな風にしてバーデさんご一家、ドクターと綾ちゃんは
        心を一つにしていったんだ。





何気ない日常の風景



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