2014年3月5日水曜日

ドイツ、男と女の物語⑥





      『いやあ、感激です。ここのごはんはたくさんの種類の
      野菜を使っていて色んなおかずがある。
      僕は男の一人暮らしなのに菜食主義者ときてるから
      毎日の食生活がなかなかアイディアの無い無味乾燥な
      ものになりがちで。
      家で黒パンにジャムを塗って菜食ですって言ってもね。』





 そうでしょう、そうでしょう。去年の春、うちのドクターは大決心をして
台所を大幅改装して狭いスペースながら超一流の台所用具をそろえ、何と
専任の料理人まで雇い入れた。ここ、個人病院なんだけどサービスで
ごはんまで振る舞えるようにしちゃったのだ。綾ちゃんはどうなることかと
心配していたんだけれどこれが意外や意外、大ヒット。
お料理のおばさんはドクターと同郷の中国人でドイツ語は片言しか話せないけど
中国にいた頃、産院勤めの料理人だった。おそろしく仕事が早く、中国人なのに(!?)
ものすごく清潔に調理する。更にアイディア豊かで色んな薬膳料理を提案して
新しいデザートなんかを試作したりしてくれる方だ。
もちろん市販のだしの素や化学調味料、インスタントものは一切使わない。
だから中華料理と言ってもいわゆる中華料理屋さんでお目にかかる様なものでは
ない。そしてヒマを見ては餃子や肉まんを作り置きしてくれるので素晴らしく
ありがたい存在だ。




      で、その彼と菜食談義を始めた綾ちゃんでした。





                         


今日はファッシング(断食祭=カーニバル)
行列の出る日





                                       

んで、この季節に出回るクラプフェンという揚げパン







                                         



        

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