2014年1月6日月曜日

ドイツ自然療法クリニック体験談 12 え?綾ちゃん入院?




         自転車こぎが終わってやっとで一息。綾ちゃんはお茶を飲みながら携帯でニュースを読んだりブログを書いたりしていた。お隣のおばちゃんたちはテレビのお時間。お気に入り番組があるんだって。その名も「ショッピングクイーン」って英語?いやいや中身は立派なドイツ語でした。その日のゲスト(一般人。でもかなり「飛んでる」タイプの女性、またはオカマちゃん)に500ユーロ渡してその予算内で上から下まで全てのコーディネートをする。時間制限内に出来上がったところまでを評価するという、下らないけどみんなでわいわい楽しむには最適の内容でした。綾ちゃんは普段ドイツのテレビを全然見ないからすごく新鮮に感じました。



            テレビを見終わったらお夕食のお時間。って病院の夕飯はべらぼうに早い。16時半だよ。まあ、綾ちゃんはもともとお夕食をほとんどとらない人だからちょうどいいんだけどね。



            18時からはお風呂のお時間。これも治療の一環です。空気が極度に乾燥したこの国ではことあるごとに油性のクリームやらオイルを塗りたくられるのですが綾ちゃんに処方されているのはオイルバス。朝食の際にテイーサーバーにオイルバス用の溶剤が届いていた。綾ちゃんはオイルバスってべたべたしててちょっと苦手なんだけどね、仕方ない!
病棟の大きなバスタブにお湯を貯めてオイルをどぼどぼどぼ。30分以上浸かりました。いやあ、やっぱり極楽、極楽。それにしても日常から隔絶された特殊な体験だなあ。





          お風呂から上がってもう疲れちゃった、って感じなんだけど夜しっかり眠るために読書して23時すぎまで起きていた。お隣のおばちゃんたちは再びテレビタイム。サスペンスドラマを見ながら二人でわいわい犯人当てごっこをやっていた。番組が終わってからお二人に訊いてみた。犯人は誰だったんですかってね。そしたら窓際のジェシカおばあちゃん、ため息をつきながらおっしゃった。





              『被害者の元の妻よ。なんてありきたりな成り行きでしょう!』






                  お二人さんにご同情いたします。










             

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